研究課題/領域番号 |
19K08306
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
三橋 隆行 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (80338110)
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研究分担者 |
高橋 孝雄 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (80171495)
久保 健一郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (20348791)
芝田 晋介 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 訪問教授 (70407089)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 神経発生 / 神経幹細胞 / 精神疾患 / 思春期 / 小児神経学 / 大脳皮質 |
研究開始時の研究の概要 |
正常な大脳皮質発生においては、神経幹細胞の細胞分裂が秩序だって進行することが極めて重要である。これまでの研究で遺伝子異常や環境因子・薬物の胎内曝露により神経幹細胞の細胞分裂に異常を生じ、大脳皮質構築異常を生じることが判明した。本研究では、ここ数十年間、日本での増加が懸念されている胎内低栄養状態が大脳皮質構築異常を生じる可能性、さらにそれらが生じうる生後精神疾患発症との関連性について明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では、母体低栄養と生後大脳皮質機能異常について投射神経細胞数と神経幹細胞の分裂動態解析を糸口に明らかにし、生後精神疾患発症との関連性について研究を展開することを目標とした。2016~2018年に実施した先行研究において、異常が観察されなかった各種実験の観察時期を再度検討して解析したところ、大脳皮質発生のより早期の神経幹細胞において分化誘導の確率の異常を認めた。さらに思春期に相当する仔マウスにおいて行動解析を実施した結果、不安を反映していると考えられる行動異常を複数の行動バッテリーにおいて検出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的特色は、神経幹細胞の細胞周期調節機構と大脳皮質形成過程を胎児生体内において解析する点である。これら解析方法は煩雑で時間がかかる点が欠点であるが、培養細胞などと比較しより正常に近い状態で解析が行える点で重要な知見が得られる可能性が高い。また現在、日本人の出生体重が減少傾向にあり、若年女性のエネルギー摂取量の減少と高いやせ率が社会的問題となっている。同年代で妊娠した女性においても胎児が受け取るエネルギー量が減少している可能性が高く、本研究で得られた成果は妊娠期の食事制限が生後の子どもの神経発達に悪影響を及ぼす可能性を初めて示したものであり、大きな社会的意義があると考える。
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