研究課題/領域番号 |
19K08331
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
島 義雄 日本医科大学, 医学部, 教授 (70714765)
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研究分担者 |
根岸 靖幸 日本医科大学, 医学部, 准教授 (50644580)
桑原 慶充 日本医科大学, 医学部, 准教授 (40373013)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | sterile inflammation / preterm birth / 無菌性炎症 / 自然免疫 / 早産 / マクロファージ / 樹状細胞 / NKT細胞 / HMGB1 / 生殖免疫 |
研究開始時の研究の概要 |
細胞/組織に及んだ損傷の修復やストレスからの回復を目的に、病原体が関与することなしに発動する無菌性炎症が、従来「詳細不明」と分類せざるを得なかった早産の発症機序となっている可能性について検証する。 このため、胎盤組織中に存在する免疫担当細胞群や関連分子の発現パターンを解析し、無菌性炎症の展開様式を明らかにするとともに、その過程における介入作用点を見出すことで、新規の早産診断マーカーや予防/治療方法の確立も模索する。
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研究成果の概要 |
周産期に関する医療水準がきわめて高い我が国において、早産は依然として大きな課題であるが、これまでは臨床・基礎のいずれにおいても感染に基づく事象として解析や研究が重ねられてきた。しかし、実際にはそれを証明できない事例の方が多いため、妊娠や成長によって変容する自己に対してい惹起される炎症(無菌性炎症)に焦点した研究を行った。その結果、早産の胎盤組織や出生後の早産児において、内因性の分子構造が免疫担当細胞群を活性化することで炎症が起動し、種々の病態の形成に関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国の周産期医療の大きな課題である早産の臨床において、これまでのような感染を中心とした解析や研究では、詳細不明としか分類し得なかった多くの事例に対して、無菌性炎症という新たな視点を与えることで、検査や治療的アプローチについてより幅広い選択肢を提供できる可能性を提言することができた。今後、本研究を基礎とした臨床応用が進められることで、早産そのものの予防や、早産児の予後をさらに改善して国民の福祉に貢献できるものと考えている。
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