研究課題/領域番号 |
19K08335
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
|
研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
中村 浩幸 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 免疫アレルギー・感染研究部, 室長 (70256866)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | サイトメガロウイルス / 先天性サイトメガロウイルス感染症 / CMV / 神経障害 / 感覚器障害 / 難聴 / shRNA / 神経 / 先天性CMV感染症 / 感音性難聴 / 精神発達遅滞 / 母子感染 / ゲノムワイドスクリーニング |
研究開始時の研究の概要 |
先天性サイトメガロウイルス(CMV)感染症は、精神発達遅滞や感音性難聴などの神経・感覚器障害をはじめとしてさまざまな臓器障害を呈し、先天感染児の発育・成長や予後に重大な影響をおよぼすため、次世代の健全な育成を実現する上で当該疾患の克服は重要課題の一つである。 本研究では、先天性CMV感染症における神経・感覚器障害の発症メカニズムの解明と発症制御に向けた知見を得ることを目指し、(1) CMV神経病原性に関与する細胞因子を同定し、細胞因子・ウイルス因子間相互作用についても解析する、(2) 同定した細胞因子・ウイルス因子間相互作用がCMV神経病原性の発現にどのような役割を果たすのか明らかにする。
|
研究成果の概要 |
サイトメガロウイルス(CMV)による病原性発現メカニズムの理解は、CMV病原性を制御する手法を新たに見出す上でも重要なステップと考えられる。CMV神経病原性に関与する細胞因子の新規同定を介して病原性メカニズムの理解を深めることを目的として、shRNA発現ヒト神経系細胞ライブラリーを作製し、その網羅的スクリーニングによって新規細胞因子を探索した。見出された複数のshRNAおよび標的細胞因子について、shRNAによるCMV病原性の抑制効果について検証実験を進めた。また、本研究で同定された細胞因子の発現抑制を介したCMV神経病原性抑制メカニズムについては、さらに解析を進める必要があると考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先天性CMV感染が引き起こす神経・感覚器障害の発症に関連する細胞因子の同定は、ウイルス因子が細胞因子とどのように関わりながら病原性を発現し発症に至るのかについて理解を深めることにつながると期待される。また、本研究で得られる知見は、CMV病原性発現および神経・感覚器障害発症の抑制を可能にするような治療標的分子の同定につながる可能性もある。当該疾患の神経・感覚器障害の発症メカニズムに基づく新たな制御法開発によって、先天性CMV感染症におけるさまざまな合併症の制御を可能にすることげできれば、先天感染児の成長・発達や予後の改善につなげ得ることが期待される。
|