研究課題/領域番号 |
19K08447
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
大平 弘正 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (90274951)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 自己免疫性化肝炎 / エクソソーム / microRNA / 自己免疫性肝炎 / 自己免疫液性肝炎 |
研究開始時の研究の概要 |
自己免疫性疾患である自己免疫性肝炎(AIH)は原因が不明であり、疾患特異的マーカーの同定や病態解明ならびに治療抵抗例に対する治療法開発が急務となっている。本症においてもエクソソームによる免疫応答が病態進展に関与していることが推察され、その解明が求められている。本研究ではAIH患者血液中のエクソソームの網羅的micro(mi)RNA解析を行い、疾患特異的なRNAの同定とmiRNA・エクソソームと肝細胞、免疫細胞との応答反応を検討し、AIHの病態形成への役割を明らかとすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、自己免疫性肝炎(AIH)の血清エクソソームのmiRNAを網羅的に検討し、miR 557の発現レベルが、原発性胆汁性胆管炎などの対照疾患に比し有意に高いことを明らかにした。また、miR-557高値は、AIH患者の再発リスクと関連していた。miR-557mimicによる末梢血単核細胞のmiR-557発現の増加により、TNF、IL-6、IFN-γなどの炎症性サイトカイン発現が増強されることが明らかとなった。以上の成績から、miR-557はAIHの診断バイオマーカーとして重要な役割を果たす可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自己免疫性疾患である自己免疫性肝炎(AIH)は原因が不明であり、疾患特異的マーカーの同定や病態解明ならびに治療抵抗例に対する治療法開発が急務となっている。本研究の成果により新たな診断バイオマーカーとして、miR-557が候補の一つとなり、疾患の再燃予測にも有用性が期待される。さらに、miR-557を治療標的とする新たな治療薬開発にも繋がる可能性がある。
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