研究課題/領域番号 |
19K08528
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
|
研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
朔 啓二郎 福岡大学, 医学部, 教授 (40183371)
|
研究分担者 |
三浦 伸一郎 福岡大学, 医学部, 教授 (20343709)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | ApoA-I模倣ペプチド / 動脈硬化 / 抗炎症作用 / 血管新生作用 / 抗アポトーシス作用 / HDL模倣ペプチド / 心筋虚血再灌流 / 高比重リポ蛋白 / 模倣ペプチド |
研究開始時の研究の概要 |
次世代型HDL模倣ペプチドにおける動脈硬化抑制作用以外の心筋虚血再灌流後の抗不整脈や予後改善効果・心不全抑制 Reverse Remodeling効果、虚血下肢の血管新生による血流改善効果といった多機能性を検証する。臨床研究の承認へ向けて、安全性薬理試験・薬物動態試験・毒性試験を行い、安全性を確認するトランスレーショナルサイエンスを実践すること。
|
研究成果の概要 |
次世代型HDLペプチドとして、コレステロール引き抜き能が向上した改良型ApoA-I模倣ペプチドを作成した。抗炎症作用は、そのペプチドにより誘導されていた。また、抗アポトーシス作用は、改良型模倣ペプチドをHDLと前処理することによりCaspase-3活性化を有意に抑制していたが、HDL単独と効果は同様であった。血管新生作用は、模倣ペプチドをHDLと前処理すると従来型ペプチドよりも有意に血管新生を誘導した。また、改良型よりもさらにコレステロール引き抜き能が向上したペグ化模倣ペプチドも開発した。さらに、ドキソルビシン誘導心機能障害マウスモデルにてApoA-I模倣ペプチドが心機能障害を抑制していた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動脈硬化は、心血管病を引き起こすがその制圧は非常に重要である。しかし、その制圧は十分でない。そこで、新たな治療法が必要である。高比重リポ蛋白(HDL)は、末梢からコレステロールを引き抜き、動脈硬化を抑制するが、HDLコレステロールの量を増加させたり、機能を向上させる方法は十分でない。この次世代型HDLペプチドは、その機能を高める有用な方法となる可能性が高く、今後の研究次第では新規の有力な抗動脈硬化療法となる。
|