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新規昇圧物質CF6の内因性阻害物質の同定と創薬への応用

研究課題

研究課題/領域番号 19K08573
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関弘前学院大学

研究代表者

田中 真実  弘前学院大学, 看護学部, 准教授 (10720873)

研究分担者 長内 智宏  弘前大学, 保健学研究科, 教授 (00169278)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードアラキドン酸 / Coupling factor 6(CF6) / プロスタサイクリン / 一酸化窒素 / 高血圧 / 糖尿病 / Coupling factor 6 (CF6) / coupling factor 6 / ATP合成 / 一酸化窒素(NO)
研究開始時の研究の概要

近年我々はcoupling factor 6 (CF6) がプロスタサイクリンの産生を阻害する内因性ペプチドであることを発見した。CF6はF1分子モーターを活性化しプロスタサイクリン産生の抑制、食塩感受性高血圧ならびに糖尿病の発症を引き起こす。このF1分子モーターを阻害する物質としてInhibitory protein IF1が最近同定されたが、IF1はF1分子モーターを阻害し、CF6の作用は阻害するがミトコンドリアのATP合成には全く影響を与えず、CF6の特異的阻害物質として作用する可能性が極めて大きい。本研究では、IF1のCF6シグナルに及ぼす影響とATP産生に及ぼす影響を明らかにする。

研究成果の概要

CF6のプロスタサイクリン産生抑制作用に及ぼす影響を検討した。CF6過剰発現TGマウス繊維芽細胞のアラキドン酸遊離はWT細胞に比して有意に減少していた。Inhibitory protein IF1の過剰発現により有意に増加した。NO産生に及ぼすIF1の影響について検討した。アセチルコリン存在下において、TG細胞のNO産生はWT細胞に比較して有意に低下していた。IF1の過剰発現により、WT細胞のNO産生とほぼ同じレベルまで回復した。TG細胞のIF1過剰発現ではeNOSのserin-1177リン酸化が認められた。このことからIF1はCF6によるNO産生低下をキャンセルすることが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

CF6はF1分子モーターを活性化しプロスタサイクリン産生の抑制、食塩感受性高血圧ならびに糖尿病の発症を引き起こす。このF1分子モーターを阻害する物質としてInhibitory protein IF1が同定された。IF1の有用性の検討は、心血管系における病態生理学的意義の解明並びに創薬を考えた上で極めて重要である。また、IF1投与によるCF6の細胞内情報伝達機構への影響の解明は、心疾患を初めとした循環器疾患の形成にCF6がどのように関与するかを明らかにできる点で学術的な特色と独創性がある。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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