研究課題/領域番号 |
19K08592
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
吉村 道博 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (30264295)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 心不全 / ナトリウム利尿ペプチド / 構造方程式モデリング / ベイズ推定 / エネルギー代謝 / インスリン抵抗性 / 肥満 / 臓器間ネットワーク / 保温効果 / 甲状腺機能 / 虚血性心疾患 / 共分散構造分析 / 酸化ストレス / 耐糖尿障害 / 貧血 / 数理統計学 |
研究開始時の研究の概要 |
臨床医学の病態や治療の解析は様々な要因が絡み合っており、詳細な解析は困難なことが多い。一方で、昨今のコンピューター技術の進歩は、臨床医学の分野にも大きく貢献できると考えられる。本研究では各種の循環器疾患の複雑な病態・治療を詳細かつ正確に解析することを目指している。さらに、臨床研究から見いだされた事象を基礎研究に展開することでその意義を確認し、さらに深めることができると思われる。具体的には、ナトリウム利尿ペプチドとエネルギー代謝との関連の基礎研究を行い、心臓のホルモン臓器としての新たな一面を探る。
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研究成果の概要 |
本研究は、臨床医学で出会う様々な未知の現象に対して、数理統計学的手法を駆使してその病態の解釈に挑むことである。さらに基礎研究にてより理論的な知見を得て、それを再び臨床研究にフィードバックして新たな展開を試みるものである。 研究テーマは、エネルギー代謝研究または臓器間ネットワーク解析である。つまり、心臓と腎臓・副腎・甲状腺・糖代謝・脂肪酸代謝・尿酸代謝・体温・酸化ストレスなどとの関係性を解き明かす試みである。中でもナトリウム利尿ペプチドの未知の作用とその意義に関しては当該研究の中心に置き、詳細に検討した。複雑な循環器疾患の病態解析を心臓のみならず全身からアプローチすることで数々の新しい知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
循環器疾患、特に心不全は急激に増加しているが、その病態は複雑であり、謎が多い。従来は心血行動態研究が中心であったが、循環器疾患の研究には心臓以外の様々な観点から、つまり他の臓器からもアプローチする必要性がある。本研究は全身から循環器疾患をみるという点においてユニークであり、今回得られた様々な研究成果は臨床循環器病学に新たな知見をもたらしていると思われる。
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