研究課題/領域番号 |
19K08615
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
清家 正博 日本医科大学, 医学部, 教授 (30366687)
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研究分担者 |
宮永 晃彦 日本医科大学, 医学部, 講師 (00591281)
野呂 林太郎 日本医科大学, 医学部, 講師 (50366738)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 肺癌 / がん免疫療法 / エクソソーム / 非コードRNA / マイクロRNA / 免疫チェックポイント阻害薬 |
研究開始時の研究の概要 |
非小細胞肺癌患者の血清エクソソーム中のマイクロRNA(miRNA)や長鎖ノンコーディングRNA(lncRNA)などの非コードRNA(ncRNA)に着目し、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の効果および有害事象予測バイオマーカーとしての臨床応用の可能性をin vitro、in vivoおよび臨床検体を用いて解明する。本研究の結果を元に効果的なICI治療を行うことで、肺癌におけるPrecision Medicine(個別化医療)の推進および患者予後改善に大きく貢献すると考えられる。
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研究成果の概要 |
非小細胞肺癌患者41名を対象に、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の効果を予測する血清エクソソームmiRNAを評価し、miR-125a-3pがICIの効果と関連することを明らかにした。miR-125a-3p高発現は、PD-L1低発現(50%未満)患者において、ICI効果予測因子としてより有用であり、無増悪生存期間および全生存期間短縮と相関していた。肺癌細胞株を用いた検討にて、miR-125a-3p過剰発現にて、NRG1とPD-L1発現の低下が認められた。非小細胞肺癌患者血清エクソソームのmiR-125a-3pは、PD-L1低発現肺癌患者のICI療法の効果予測バイオマーカーとして有用である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺癌患者における免疫チェックポイント阻害薬の有効性に関する汎用性の高いバイオマーカーに関する臨床的なニーズは高い。腫瘍内PD-L1発現を用いた薬剤の使い分けがなされているが、今回の研究にて、PD-L1低発現(50%未満)非小細胞肺癌患者における血清エクソソームmiR-125a-3pは、ICI療法の効果予測バイオマーカーとして有用である可能性がある。本研究成果を臨床応用できれば、肺癌患者の予後改善および個別化医療推進への貢献など臨床的および社会的意義は大きいと考える。
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