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OSMRβの機能異常からみる皮膚そう痒の新規機序

研究課題

研究課題/領域番号 19K08750
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53050:皮膚科学関連
研究機関広島大学

研究代表者

田中 暁生  広島大学, 医系科学研究科(医), 准教授 (70714088)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード痒み / OSMR / 限局性皮膚アミロイドーシス / オンコスタチンM / 家族性限局性皮膚アミロイドーシス / そう痒 / インターロイキン31
研究開始時の研究の概要

OSMRβは、そう痒に強く関連するサイトカインであるIL-31の受容体を形成し、さらにOSMRβをコードするOSMR遺伝子はそう痒を主な症状とする遺伝性皮膚疾患である家族性限局性皮膚アミロイドーシスの原因遺伝子である。今回の我々の研究は、このOSMRβの機能異常を足掛かりとして、未だ不明な点の多いそう痒の機序を明らかにしようという試みである。OSMRβを発現している表皮角化細胞と末梢感覚神経細胞である脊髄後根神経節の両方を用いて検討し、皮膚における末梢性のそう痒の仕組みを明らかにする。

研究成果の概要

本研究では、OSM(オンコスタチンM)やIL(インターロイキン)-31の受容体を構成するOSMRβ(オンコスタチンM受容体β)が関与する痒みの機序を明らかにすることを目的とした。OSM刺激によって表皮角化細胞と後根神経節では、いくつかの痒みに関連する受容体の発現量が変化した。マウスを用いたin vivoの検討を行い、OSMがある特定のサイトカインの受容体の発現を抑制して、そのリガンドによる痒みを減弱させることが明らかとなった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によってOSMおよびOSMRβが、痒み刺激の制御に関与していることが明らかとなった。痒みの治療薬として抗ヒスタミン薬が古くから存在し、最近ではIL-31刺激をブロックするIL31RAに対するモノクローナル抗体(Nemolizumab)がアトピー性皮膚炎の痒みに対する治療薬として開発が進んでいる。本研究成果によって、OSMRβを刺激または調節することによって痒みを制御することが可能であることが明らかになり、痒みに対する効果的な治療薬の開発につながることが期待できる。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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