研究課題/領域番号 |
19K08762
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
古賀 浩嗣 久留米大学, 医学部, 講師 (40461412)
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研究分担者 |
TEYE KWESI 久留米大学, 付置研究所, 助教 (30599303)
石井 文人 久留米大学, 医学部, 准教授 (80330827)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 天疱瘡 / 腫瘍随伴性天疱瘡 / デスモコリン / 自己抗体 / カドヘリン |
研究開始時の研究の概要 |
天疱瘡は表皮細胞膜表面に対する自己抗体が血中に存在し、水疱を生じる自己免疫性疾患である。デスモグレイン(Dsg)に対する抗体が検出されることが知られており、その水疱形成機序については解明が進んでいる。一方、デスモコリン(Dsc)、特にDsc3に対する抗体も検出されるが、その病態への関与についてはまだ解明されていない点が多い。 本研究ではDsc3抗体の特徴を解析するため、Dsc3の細胞外配列を部分的に改変した蛋白を作製し、抗体の反応する部位、それによる病原性の違いについて解析を進める。
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研究成果の概要 |
デスモコリン(Dsc)3とデスモグレイン(Dsg)2相同組み換え蛋白を用いることで立体構造下の天疱瘡患者でみられるDsc3抗体の反応部位を検討した。その結果、Dsc3抗体の大部分は細胞外(EC)2ドメインのCaイオン依存性の立体構造を認識していること、そしてその部位を認識する抗体がDsc3蛋白の減少や細胞接着能の低下を生じることが示され、未だ明らかにされていなかったDsc3抗体の特徴を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、天疱瘡の研究は検出頻度の高い、Dsg3抗体について行われてきた。一方で、我々が示すようにDsc3抗体も一部の天疱瘡患者で検出され、病態に関与していることが考えられる。このようにDsc抗体に着目した通常とは異なるアプローチで研究を促進することは天疱瘡の病態解明、さらにはその他の自己免疫性疾患の病態解明にとって有益であると考える。
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