研究課題/領域番号 |
19K08844
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
王 新涛 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (00448630)
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研究分担者 |
池添 隆之 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (80294833)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 特発性肺線維症 / Thrombomodulin / GPR15 / Bleomycin / 肺線維症 / 肺線維化 / BAL 細胞分画 / thrombomodulin / IPF |
研究開始時の研究の概要 |
特発性肺線維症(IPF)の病態には、原因不明の反復する肺胞壁の炎症や損傷によって生じる肺線維化に加え、肺胞上皮細胞障害や血管内皮細胞障害とそれらに引き続き生じる血液凝固異常が肺線維化を増悪・進展させる。Thrombomodulin(TM)は血管内皮細胞上に発現し血液凝固を負に制御する重要な分子である。我々の研究グループはこれまでTMが抗凝固作用だけでなく、抗炎症作用や内皮細胞保護作用を有することを報告した。本研究ではTM由来ペプチドであるD1, D123、TME5がIPFに対する画期的な治療戦略候補であることを証明する。
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研究成果の概要 |
本研究は難治性疾患である特発性肺線維症(IPF)に対する新規治療薬の開発を目的とした。Bleomycin(BLM)によるマウス肺線維症モデルに対して、Thrombomodulin(rTM)はBLMマウス肺線維症において抗炎症作用及び細胞保護作用を発揮し、肺線維化を抑制することが示唆された。また、我々の実験結果はrTMの抗線維化作用はオファーレセプターであるGPR15を介することを明らかにした。更に、肺線維症の病態へのリンパ球遊走の関与を明らかにし、肺線維症の病態解明及び治療開発の新たな視点を解明した。今回の我々の実験結果から、rTMはIPFに対する有力な治療候補薬であると考えられる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
特発性肺線維症は難治性肺疾患であり、進行性病態を示す。呼吸困難の症状によりQOLが極めて低い。いまだに有効な治療薬がなく、新薬の開発は急務である。今回の研究では、既存薬であるThrombomodulin(TM)を用いて、その抗炎症作用及び細胞保護作用による肺線維症における抗線維化効果を検証した。肺線維症治療に貢献できると考える。
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