研究課題/領域番号 |
19K08859
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
本田 真也 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, プロジェクト講師 (90532672)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | オートファジー / 赤血球 |
研究開始時の研究の概要 |
赤血球分化時にはミトコンドリアをはじめとするオルガネラが分解される。我々は、赤血球の成熟段階のミトコンドリア除去にAtg5やAtg7に依存しない新規オートファジーが関わっていることを報告した。しかしながら、その詳細なメカニズムは未だ明らかになっておらず、どのようにしてミトコンドリアを認識しているのかも不明なままである。また、新規オートファジー欠損マウスでは「血球貪食症候群」と酷似した表現型を示すことも見出している。本研究では、網羅的な解析により同定した候補分子を用い、新規オートファジーによる赤血球分化時のミトコンドリア除去機構の解明を行う。さらに血球貪食症候群との関連を明らかにする。
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研究成果の概要 |
赤血球及びMEFを用い、網羅的なプロテオーム解析によりミトコンドリア除去関連分子、新規オートファジー関連分子の探索を行った。また、これまでに同定していた新規オートファジー関連分子であるユビキチンリガーゼに関して詳細な解析を行った。 赤血球を用いた解析では、同定した分子は残念ながらミトコンドリア除去への影響は見られなかったが、MEFを用いた解析から、新たに新規オートファジーのマーカーになりうる分子の同定に成功した。また、ユビキチンリガーゼに関して、これまでノックダウンによりゴルジ体の形態異常を示すことがわかっていたが、結合分子探索から、細胞内酵素がゴルジ体の形態維持に関与することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から、新たに新規オートファジーマーカー候補分子が同定された。新規オートファジーは未だマーカーとなる分子は同定されておらず、本研究で同定されたものがマーカーとして利用可能であれば、新規オートファジー研究が飛躍的に発展し、それにより疾患との関連なども明らかになると考えられる。 また、ユビキチンリガーゼとゴルジ体の形態に関しても、新たな関連分子が明らかになったことから、ユビキチン化によるゴルジ体形態維持のより詳細なメカニズムが明らかになっていくと考えられる。
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