研究課題/領域番号 |
19K08876
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
藤枝 雄一郎 北海道大学, 大学病院, 助教 (70790872)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 抗リン脂質抗体 / 単球 / ミスフォールドタンパク / 抗リン脂質抗体症候群 / 抗原提示 / プロトロンビン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、APSにおいて病原性自己抗体であるaPS/PTの産生機序を明らかにし、新規治療法の確立を目的とする。研究代表者は、aPS/PTがプロトロンビン(PT) /MHC classII 複合体を認識すること、単球がPMA刺激下でPTを合成し、PT/MHC classII 複合体を抗原提示していること、単球と肝臓で合成されるPTとaPS/PTの結合能が異なり、aPS/PTは単球が合成するPTに特異的に結合することを発見した。以上から、単球と肝臓で合成されるPTの違いを明らかにし、単球特異的にPT合成を阻害する新規治療の可能性を考え、検証する。
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研究成果の概要 |
PMA刺激下でTHP1において、プロトロンビン(PT)のタンパクが発現すること、PMAで刺激したTHP1および抗リン脂質抗体症候群(APS)患者の単球は、抗PT抗体よりも、抗リン脂質抗体であるホスファチジルセリン依存性抗ヒトPT抗体(aPS/PT)と強い結合を示すことを確認した。18名のAPS患者において、2名がPT-mono陽性であった。ワルファリン(Wf)非内服下と内服下でFCMを行ったところ、Wf非内服下ではaPS/PTが結合し、Wf内服下ではaPS/PTの結合を認めなかったことから、APS患者においてPT-monoが存在し、またWfによってPTの発現が抑制されうることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗リン脂質抗体症候群(APS)は凝固・線溶タンパクに対する自己抗体により、血栓症または妊娠合併症を生じる疾患である。抗リン脂質抗体(aPL)の抗原はリン脂質ではなく、リン脂質に結合する凝固・線溶タンパクである。新たに提唱されたミスフォールド/HLA複合体に対する抗体の検出は抗リン脂質抗体の新たな検出方法であること、さらにプロトロンビン/HLA複合体が単球で発現している現象は、APSの病態生理の解明に近づいた発見である。さらにワーファリンのみが治療薬としてなぜ有効なのかを間接的に証明できる可能性がある。
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