研究課題/領域番号 |
19K08939
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
相澤 志保子 日本大学, 医学部, 准教授 (30513858)
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研究分担者 |
舛廣 善和 日本大学, 生物資源科学部, 准教授 (00336083)
早川 智 日本大学, 医学部, 教授 (30238084)
権 寧博 日本大学, 医学部, 教授 (80339316)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 抗酸菌 / BCG / 組換えBCG / 細胞性免疫 / 非結核性抗酸菌症 / 非結核性抗酸菌 / 感染防御 / ワクチン / 感染免疫 |
研究開始時の研究の概要 |
近年増加傾向の非結核性抗酸菌(non-tuberculosis mycobacteria: NTM)症は結核と異なり空気感染しないが、結核よりも治りにくく有効なワクチンも存在しない。我々が作成した新規の結核の予防ワクチンである組換えBCG(rBCG-Mkan85B)は、既存のBCGよりも結核に対する免疫応答を強力に誘導することを明らかにしている。本研究ではNTM患者における細胞性免疫応答の解析から、rBCG-Mkan85BがNTMに対してもワクチンとして機能するかどうかを検討する。さらに、CD4とCD8のエピトープペプチドを用いて、ペプチドワクチンの開発を目指す。
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研究成果の概要 |
患者数の増加が続いている非結核性抗酸菌症(NTM症)の感染防御対策として、NTMに対する細胞性免疫の解析と新たなワクチンの開発を目指した。我々が作成したrBCG-Mkan85BとDNAワクチン(DNA-Mkan85B)をマウスに接種し、NTM症の原因の一つである、Mycobacteriu kansaiiを感染させた。rBCG-Mkan85BとDNA-Mkan85Bを接種したマウスでは、M.kansasii感染後の肺内の菌数が非接種群、BCG接種群のマウスよりも低下した。また、抗原特異的ヘルパーT細胞と細胞傷害性T細胞を誘導できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
rBCG-Mkan85B/DNA-Mkan85B接種はNTMに対する新たなワクチンとして有効である可能性が示唆された。NTM症はヒトからヒトへ感染することはないが、治療抵抗性である。本研究の成果は、世界的に患者数が増加傾向にあるNTM症に対する防御戦略開発において、新たな緒となりうる。
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