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マウス病態モデルを用いたつつが虫病の重症化メカニズムの解明~死亡症例0を目指す~

研究課題

研究課題/領域番号 19K08944
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54030:感染症内科学関連
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

小川 基彦  国立感染症研究所, ウイルス第一部, 主任研究官 (10322710)

研究分担者 深澤 征義  国立感染症研究所, 細胞化学部, 部長 (20291130)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードつつが虫病リケッチア / 強毒株 / 弱毒株 / 感染病態モデル / サイトカイン / リケッチア数 / 標的器官 / つつが虫病 / 病態モデル / 病原性 / 継時的変動 / 主要標的器官 / リケッチア / マウスモデル / 免疫応答
研究開始時の研究の概要

つつが虫病は、つつが虫病リケッチアを起因菌とするダニ媒介性の感染症である。テトラサイクリン系の抗菌薬が効くが、投与が遅れた場合は重症化しやすく、死亡率が高くなる。ところが、抗菌薬が投与されなくても重症化せず自然治癒する症例もあり、つつが虫病の病態において『何が運命を分けているのか?』は、十分に解明されていない。本研究では、マウスの『重症化モデル』および『治癒モデル』において、主要な標的器官におけるリケッチアの動態と免疫応答を比較解析し、病態の免疫学的基盤の構築により、重症化メカニズムを解明する。病態悪化を防ぐ新規治療法や予防法開発のための新たな知見が得られる可能性があり、死亡症例0を目指す。

研究成果の概要

つつが虫病の重症化メカニズムを解明するため、つつが虫病リケッチア強毒株および弱毒株の感染マウスを致死および治癒の病態モデルとして用い、主な標的器官であるマクロファージ、肝臓および脾臓におけるリケッチア数およびサイトカインの変動を解析した。単独で強毒株および弱毒株をそれぞれ感染した場合、および弱毒株感染により防御免疫を誘導後に強毒株を感染した場合について検討した。その結果から、重症化および治癒それぞれに関与する可能性が強い特徴的なサイトカインの挙動を明らかにできた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

わが国では、年間およそ400人-800人の患者が発生し、毎年のように死亡症例が報告されている。臨床医が、典型的な臨床所見の刺し口を発見できなかった場合には、本症を疑う決め手に欠き、適切な抗菌薬の投与が遅れてしまうと重症化し死亡することが多い。しかし、適切な抗菌薬の投与が遅れても重症化や致死的な機転をとらず自然治癒する症例もあり、そのメカニズムが注目されている。つつが虫病の病態発生メカニズムは、いまなお十分解明されていないのが現状であり、本研究では重症化とあわせて自然治癒にも焦点を当てた研究を展開したことが特徴であり、医学的な意義も大きい点である。

報告書

(4件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Genetic variation of Leptotrombidium (Acari: Trombicuidae) mites carrying Orientia tsutsugamushi, the bacterial pathogen causing scrub typhus2022

    • 著者名/発表者名
      Ogawa M, Takada N, Noda S, Takahashi M, Matsutani M, Kageyama D, Ebihara H.
    • 雑誌名

      J Parasitol

      巻: in press

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2025-01-30  

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