研究課題/領域番号 |
19K08959
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
杉田 玄 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (20407274)
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研究分担者 |
大谷 真喜子 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (00795594)
河野 正充 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (20511570)
保富 宗城 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (90336892)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 肺炎球菌 / 侵襲性肺炎球菌感染症 / TRP channel / インフルエンザウイルス / ニューモリシン / TRP / 肺炎球菌感染モデル / pnuemolysin (PLN) / 細菌感染症の成立と重症化 / TRPチャンネルの関与 |
研究開始時の研究の概要 |
近年明らかになりつつある組織障害と創傷治癒における感覚神経に特異的に発現し侵害刺激受容に関わるイオンチャネル型受容体の関与:感覚神経transient receptor potential (TRP)チャンネルの関与について明らかにする。感染症の成立と重症化に組織炎症の制御を介するTRPチャンネルからのシグナルが関与することを解明することで、感染症の新しい病態の解明とそれに基づく新規治療予防へのパラダイムシフトと展開が期待できる。
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研究成果の概要 |
侵害受容体であるTransient receptor potential(TRP)チャネルは、炎症反応制御に関連することが知られているが、肺炎球菌感染症におけるTRPチャネルの役割は不明である。本研究では、マウスモデルにおいて侵襲性肺炎球菌感染症発症におけるTRP Vanilloid 1(TRPV1)とTRPV4の役割を調査した。TRPV1、TRPV4はいずれも、侵襲性感染症の発症に制御的に作用していた。とりわけ鼻腔への好中球集簇とオプソニン殺菌活性は、TRPV4KOマウスで有意に抑制された。様々な病原微生物による感染症に対し、TRPチャネルは宿主免疫応答の制御による新たな戦略の基点となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
TRPチャネルは生体の恒常性を維持する非常に重要な機構の一つである。近年、病原微生物により惹起された炎症におけるTRPチャネルの関与が示唆されていたが、上気道感染症から全身感染症まで様々な感染症の原因菌となる肺炎球菌との関連については報告がなかった。本研究では侵襲性肺炎球菌感染症において、TRPチャネルが疾患の重症化を制御していることを動物モデルにより世界で初めて証明し、肺炎球菌感染症の重症化を予防するための新たな治療法開発における重要な基礎的知見を提供した。
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