研究課題/領域番号 |
19K08962
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
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研究機関 | 東海大学 (2020-2022) 順天堂大学 (2019) |
研究代表者 |
山本 典生 東海大学, 医学部, 教授 (40323703)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | インフルエンザウイルス / シクロスポリン / インフルエンザ / 宿主因子 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでに申請者はシクロスポリン(CsA)に抗インフルエンザウイルス活性があることを見出したが、そのメカニズムはまだ明らかになっていない。そこで本研究では、CsAによるインフルエンザウイルス増殖抑制機構を解明するため、独自に構築したCsA固定化ビーズを用いて新規CsA結合タンパク質の探索と、その機能の解析を行う。
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研究成果の概要 |
我々は、従来薬とは異なる作用点を持った抗ウイルス薬候補としてシクロスポリン(CsA)とその誘導体を同定した。siRNAを用いた実験により、既知のCsA標的分子はウイルス増殖過程に関与していないことが明らかとなったため、CsA固定化ビーズを用いたプルダウン法によってCsA結合タンパク質を精製・解析した。その結果、複数のCsA結合タンパク質を同定した。同定した遺伝子をノックアウトした細胞を用いた解析により、ウイルス増殖に関連する宿主因子の候補を絞り込むことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、新たな機序による抗インフルエンザウイルス薬の出発点としてCsAが同定された。また、ウイルスの増殖に関与する新たな細胞側の因子の候補を同定することができた。本研究の成果は、薬剤耐性ウイルスに対応可能な新しい抗インフルエンザウイルス薬の開発につながる可能性があり、大きな社会的意義がある。また、新たな宿主因子の発見からウイルスタンパク質や細胞側タンパク質の新たな機能が明らかになることが期待され、学術的にも大きな意義があると思われる。
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