研究課題/領域番号 |
19K08969
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
内田 克哉 東北大学, 情報科学研究科, 助教 (40344709)
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研究分担者 |
井樋 慶一 東北福祉大学, 健康科学部, 教授 (60232427)
片山 統裕 尚絅学院大学, 総合人間科学系, 准教授 (20282030)
佐藤 達也 東北福祉大学, 健康科学部, 准教授 (00568222)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 甲状腺機能低下症 / 甲状腺ホルモン / 神経発達障害 / パルブアルブミン / CUX1 / MeCP2 / レット症候群 / 自閉症スペクトラム症 / 発達障害 / 光学イメージング |
研究開始時の研究の概要 |
幼若期に甲状腺ホルモンの欠乏を経験したマウスの脳では、パルブアルブミン(PV)や methyl-CpG binding protein 2 (MeCP2) 発現が減少し潜在的なリズ ム障害などが表出するようになる。PV は統合失調症患者の死後脳において減少し、また PV ニューロンで MeCP2 発現を欠損させると レット症候群様の表現型を生じる。さらにMeCP2 欠損マウスでは PV 発現が遅延し皮質構構築異常を示す。この現象は甲状腺ホルモン欠乏を経験したマウスでも類似性を示すため、クレチン症に伴う精神遅滞が統合失調症や自閉症スペクトラム障害の成因と重複すると仮説を立て、本研究を立案した。
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研究成果の概要 |
甲状腺ホルモン不足が 脳の発達にどのような変化をもたらすかを調べるために、マウスを用いて先天性甲状腺機能低下症を実験的に再現しました。その結果、パルブアルブミン発現の減少、レット症候群の責任分子であるMeCP2 や神経細胞の突起などの形態を制御する CUX1 の転写物が大脳皮質で減少していることも明らかになりました。これらの分子はいずれも正常な脳機能維持には重要であることから、先天性甲状腺機能低下症に診られる知能障害は、我々が想像する以上に、複数の分子の機能不全によって生じる可能性が示唆されました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
周産期における甲状腺ホルモン不全によって生じる知能障害は、今日では、適切な時期に治療を開始することで回避できるが、どのような分子メカニズムによって高次の脳機能が撹乱されるかはわかっていない。本研究では、脳の機能発現に重要とされるいくつかの分子が、甲状腺ホルモンの不足によって、その発現レベルが低下することを明らかにした。これらの分子の挙動を精査することで、精神機能発現の基盤メカニズムの解明に寄与できるものと推察される。
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