研究課題/領域番号 |
19K08973
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
吉川 賢忠 東京大学, 医科学研究所, 特任准教授 (70396878)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | グルココルチコイド / グルココルチコイド受容体 / 骨格筋代謝 / エネルギー代謝 / 多臓器連関 / 性差 / 加齢 / 骨格筋 / トランスオミクス / 代謝ネットワーク / 体組成 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、野生型マウスと、骨格筋特異的グルココルチコイド(GC)受容体(GR)欠損マウス(GRmKO)について、様々な条件(雌雄、週齢、栄養負荷)における、体組成や各種代謝指標、骨格筋・脂肪組織・肝臓・血液のメタボローム、トランスクリプトーム変容に関するトランスオミクス解析を行い、骨格筋におけるGC作用によるエネルギー貯蔵制御を担う重要分子・ネットワークを同定し、エネルギー過剰など種々の代謝変容への適応基盤機構解明を目指すものである。本研究により、エネルギー代謝異常を基盤とする疾患の病態形成過程において介入可能な機序が検証され、生活習慣病などに対する新たな治療戦略創成が期待される。
|
研究成果の概要 |
本研究は、骨格筋肥大と脂肪萎縮というエネルギー貯蔵の空間的変容をきたす骨格筋特異的グルココルチコイド受容体欠損マウス(GRmKO)を様々な条件下で飼育してマルチオミクス解析を駆使し、多臓器連関による個体レベルのエネルギー代謝制御機構を骨格筋グルココルチコイド作用との関連性から明らかにすることを目的とした。野生型マウスとGRmKOマウスでは代謝ネットワークに差異が認められる一方、エネルギー貯蔵変容(体組成変化)に関わらず堅固に保たれる代謝ネットワークが存在する可能性が示された。また、これらの代謝ネットワークやその鍵分子は加齢や性による影響を受ける可能性が示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、骨格筋グルココルチコイド作用に着目して、エネルギーフローの揺らぎを有するモデル動物と数理科学的手法を駆使してその解明を目指すものであり、エネルギー代謝システム・代謝可塑性の包括的理解、肥満や糖尿病、サルコペニア(加齢性筋萎縮)などの代謝関連疾患の合理的な予測・予防法および治療戦略の創成基盤の構築につながる。また、性差や生命予後のバイオマーカーとなる因子の発見も期待される。個人のゲノム情報などとの結合によって代謝疾患の合理的な個別化医療の確立に繋がる可能性も大である。
|