研究課題/領域番号 |
19K08987
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
|
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
石井 智弘 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (70265867)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | ステロイドホルモン / リプログラミング / 副腎 / 精巣 / 副腎性腺原基 / 前駆細胞 / ステロイドホルモン産生細胞 / StAR |
研究開始時の研究の概要 |
性腺と副腎皮質はともに副腎性腺原基から発生し、ステロイドホルモン生合成に関わる様々な酵素を共有している。マウスの胎児精巣と副腎には副腎性腺原基様の前駆細胞が存在していて、一定の条件下で副腎から性腺、性腺から副腎へとステロイドホルモン産生細胞のリプログラミングが生ずると推測されている。本研究では、成獣マウスの精巣で副腎性腺原基様の前駆細胞を同定し、副腎へのリプログラミングの誘導因子、機序、steroidogenic acute regulatory protein (StAR)蛋白の役割を解明し、間葉系幹細胞を副腎および性腺のステロイドホルモン産生細胞へ分化させる再生医療研究への応用を目指す。
|
研究成果の概要 |
本研究は、精巣と副腎皮質におけるステロイドホルモン生合成細胞間のリプログラミングによる相互代償機構の解明を目指し、副腎を摘出した野生型マウスのグルココルチコイド産生能を内分泌学的(コルチコステロン産生能)かつ遺伝学的(トランスクリプトーム)に解析した。本研究の結果から、副腎摘出後の成獣マウスの精巣では、胎生期ないし新生仔期とは異なり、グルココルチコイド産生細胞へのリプログラミングが起こりにくいことが判明した。精巣におけるグルココルチコイド産生細胞へのリプログラミングには臨界期が存在することが示唆される。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
性腺と副腎皮質のステロイドホルモン産生細胞間のリプログラミングを示す種々の研究結果がマウスを使用した研究で集積されている。その多くが胎生期の研究である。本研究は、このリプログラミングが成獣期のマウスでは生じにくいことを初めて示した。この結果により、精巣のステロイドホルモン産生細胞のリプログラミング能には臨界期が存在することが示唆され、間葉系幹細胞から副腎のステロイドホルモン産生細胞へ分化させる再生医療研究のためには、胎生期ないし新生仔期の精巣を解析する必要があると示唆される。
|