研究課題/領域番号 |
19K09023
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
西澤 均 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (20379259)
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研究分担者 |
前田 法一 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (30506308)
藤島 裕也 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (10779789)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | XOR / 脂肪肝、NAFLD/NASH / 動脈硬化症 / 内臓脂肪蓄積 / プリン代謝 / 脂肪組織 / コリン代謝 / 肝細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
肥満脂肪組織では過剰な脂肪蓄積・分解を通じて全身の糖・脂質代謝異常に関与しているが、その他の代謝異常については十分に知られていない。 プリン代謝:血漿XOR活性に着目し、2型糖尿病患者の血糖コントロール前後、肥満外科手術前後での血漿XOR活性変化を検討。また主要発現臓器である肝細胞に着目し、その発現変動、培地中への分泌から、内臓脂肪蓄積時の脂肪―肝連関を検討する。 コリン代謝:メタボロミクス・プロテオミクス解析より、コリントランスポーターが、マウス肥満脂肪組織で発現が著増していることを見出した。コリントランスポーターに焦点を当て、肥満脂肪組織のコリン代謝およびその生理病態学的意義を明らかにする。
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研究成果の概要 |
尿酸産生阻害薬の標的であるXOR(キサンチン酸化還元酵素、xanthine oxidoreductase)に着目し、本研究では、最近測定が可能となった血漿XOR活性の病態生理学的意義を検討した。肥満2型糖尿病患者および高度肥満症の外科手術前後において血漿XOR活性は肝酵素と強く連関すること、脂肪肝モデルマウスで血中XOR活性および新生内膜増殖が亢進し、XOR阻害剤で抑制されることを報告した。これらの結果より脂肪肝で上昇する血中XOR活性が動脈硬化症に連関することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究より、脂肪肝を有する人では血中XOR活性が高く、動脈硬化性疾患に至る可能性があることが示唆される。これまで脂肪肝は動脈硬化性疾患のハイリスク病態であることが報告されてきたが、本研究の成果により、血中XORおよび高XOR血症がそれらを結ぶ鍵分子であり治療標的であることが示唆された。
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