研究課題/領域番号 |
19K09028
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
永山 雄二 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 教授 (30274632)
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研究分担者 |
蔵重 智美 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 客員研究員 (60568955)
嶋村 美加 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 助教 (90736406)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 甲状腺がん / TSH受容体 / オートファジー / インバースアゴニスト / マウスモデル / 遺伝子改変 / 逆作動薬 / キナーゼ阻害剤 |
研究開始時の研究の概要 |
当研究室で樹立した上記モデルや今後さらに目的に合わせた新規開発モデルを用いて; (i) 逆作動薬を用いた新規治療法:逆作動薬効果を有する抗体及び低分子化合物による治療の可能性 (ii) キナーゼ阻害剤の作用機序の解析:キナーゼ阻害剤の作用機序の解析とバイオマーカーの検索 (iii) オートファジーの研究:オートファジーの生理学的機能と標的阻害の効果 を問う。
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研究成果の概要 |
甲状腺がんは最も高頻度な内分泌系がんで近年世界的に増加傾向にある.甲状腺がんの病態理解,新規治療法開発研究の材料として動物モデルが有用である.本研究では我々が近年樹立した人甲状腺がんの病態を忠実に再現したマウスモデルを用いて,(i) 逆作動薬効果を有する抗体及び低分子化合物による治療の可能性,(ii) キナーゼ阻害剤の作用機序が主に血管新生阻害であること,(iii) オートファジーの生理学的活性が甲状腺細胞の生存・恒常性維持に重要であり,オートファジー欠損はそれ自体甲状腺がん発生促進作用はないが,変異BRAF(甲状腺がんで最も高頻度な遺伝子異常)による甲状腺がん発生を促進することを見出した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,世界的に増加傾向にあり,放射線での誘発がチェルノブイリから福島まで問題となっている甲状腺がんの新規治療法として逆作動薬(抗体及び低分子化合物)が有効であること,最近導入されたキナーゼ阻害剤の作用機序が実は主に血管新生阻害であること,オートファジーが甲状腺では腫瘍抑制的に作用していることを新規に見出したもので,甲状腺がんの病態から現状の治療法の作用機序,さらには将来の新規治療薬までを幅広く網羅した研究であり,甲状腺腫瘍学の進展に貢献すること大であると考える.
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