研究課題/領域番号 |
19K09051
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
潮平 知佳 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50325833)
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研究分担者 |
野口 洋文 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50378733)
池内 真志 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 講師 (90377820)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 組織特異的幹細胞 / iTS-P / TASCL / 3次元培養 / マイクロデバイス / インスリン分泌細胞 / 糖尿病マウス / 血糖降下作用 / 組織特異的膵幹細胞 / インスリン分泌細胞分化誘導法 / TASCL / 三次元培養 |
研究開始時の研究の概要 |
幹細胞からインスリン分泌細胞への効率の高い分化誘導効法の開発は未だ途上段階である。我々は組織特異的膵幹細胞:iTS-P細胞において2次元培養よりも、スフェロイド培養(3次元培養)がインスリン分泌細胞への分化誘導効率がよいことを報告した(Miyagi-Shiohira C et al. Sci Rep(IF:4.122))。しかしiTS-P細胞のスフェロイドのサイズが不均一であると分化誘導効率も一定ではないという欠点があった。マイクロデバイスTASCLは均一で目的のサイズのスフェロイドを多量に作成することが可能であり、インスリン分泌細胞の分化誘導効率の向上に有効であると考えられる。
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研究成果の概要 |
本研究では、人工組織特異的膵幹細胞(induced tissue specific pancreatic stem cells:iTS-P細胞)をマイクロデバイスTASCLを用いて細胞塊のサイズを実際の膵島細胞の大きさに合わせ、さらに細胞移植に必要な細胞塊を一度に大量に作成するためにマイクロデバイスTASCLに改良を加え、人工インスリン分泌細胞塊の作成に成功した。 また、作成した人工インスリン分泌細胞を糖尿病マウスの腎皮膜下に移植して、血糖値の経時的な降下作用を確認した。TASCLに改良を加え、作成したiTS-P細胞に応用することで効率よい人工インスリン分泌細胞の作製に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ES/iPS細胞からインスリン分泌細胞への分化誘導を行う研究は数多くあるが、分化誘導効率が低いのが現状である。iTS細胞研究においては、研究代表者の施設が先駆的に行っており世界をリードしている。また、研究分担者の池内は、均一胚葉体を一度に大量に作製でき、その胚葉体の形状やサイズをコントロールするマイクロデバイスTASCLを作製し特許を取得している。本研究においてインスリン分泌細胞を短期間、低コストで効率よく作製するために、我々が樹立したiTS-P細胞とマイクロデバイスTASCLを組み合わせることで血糖降下作用を持った、人工インスリン分泌細胞を効率よく一度に大量に作製することに成功した。
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