研究課題/領域番号 |
19K09092
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
前田 晃 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (00319708)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 異種移植 / マクロファージ / PQA-18 / TIGIT / 自然免疫 / MDSC / PAK2阻害剤 |
研究開始時の研究の概要 |
ヒトTIGIT(T-cell immunoreceptor with Ig and ITIM domains)分子等をブタ細胞に発現させることにより異種拒絶反応を抑制しうるかを検討する。一方、新規免疫抑制剤、PQA-18は末梢血単球より強力な免疫抑制作用を持つmyeloid derived suppressor cell (MDSC)を誘導する。PQA-18誘導MDSCとヒトTIGITとの相補的、相加的マクロファージ抑制効果をin vitroおよびin vivoの系を用いて検討する。
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研究成果の概要 |
今回の研究では新規免疫抑制剤であるPQA-18およびブタ細胞上に強制発現させたヒトTIGIT分子のマクロファージ誘導拒絶反応に対する抑制効果をin vitroの系を用いて検討した。PQA-18およびTIGITはマクロファージによる細胞傷害活性を著明に抑制した。また抑制メカニズムを検討する目的で抑制性シグナルであるSHP-1のリン酸化をウェスタンブロット法により検討したところヒトTIGITがマクロファージにおけるSHP-1のリン酸化を誘導することが明らかとなった。これらの結果はPQA-18およびhuman TIGIT が異種移植において有用であることを示すものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ブタの臓器や細胞を用いた異種移植は今後移植におけるドナー不足を解決するために非常に重要な課題である。今回の研究でPQA-18という新たな免疫抑制剤とヒトTIGITの遺伝子導入が異種移植拒絶反応の抑制に有効であることが分かった。つまりヒトTIGIT分子を発現するブタを作り出すことが異種臓器・細胞の生着率の改善につながることを意味している。また従来の免疫抑制剤に加えてPQA-18を使用することによってブタ細胞および臓器の生着のさらなる改善が見込める。
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