研究課題
基盤研究(C)
切除可能(Resectable:R)-および切除可能境界(Borderline Resectable:BR)-膵癌患者を対象に癌切除標本を含め、新規liquid biopsy技術を応用し抗癌剤、放射線療法など実臨床の治療過程でのがん選択圧に暴露されたCTC, PTCをリアルタイムに検出・モニタリングしliquid clinical sequencingで包括的ゲノム解析を行い、がんの不均一性、ゲノム進化を重点的に探索し、ゲノム進化を加味した個別化医療の確立をめざす。
Telomerase reverse transcriptase geneとGFP gene promoterを組み込んだウイルス製剤TelomeScanを応用し膵癌手術時の腹腔浮遊癌細胞(PTC)のviabilityを加味した腹腔洗浄細胞診(CY)診断能を評価した。切除可能膵癌患者53例を対象としconv-CYとTelo-CYを実施し診断能と腹膜再発との関係を解析した。conv-CY(+)/Telo-CY(-)4例では全例腹膜再発はなかった。conv-CY(-)/Telo-CY(+)10例では4例に腹膜再発した。viabilityを加味したTelo-CYは腹膜再発予測ツールとして有用である。
テロメスキャンF35システムにより「生きたPTCのみ可視化し高感度に検出」、自在に解析できる。この検出法はわれわれオリジナルのLiquid biopsy技術である。この新しいLiquid biopsyを膵癌手術時の腹腔洗浄細胞診の診断に応用し膵癌由来の生きたPTCを治療経過を通してリアルタイムモニタリングし、腹膜再発など予後および治療効果判定マーカーとしての臨床的意義を明らかにできた。すなわち、進行膵癌では術前審査腹腔鏡によるconv-CYおよびTelo-CYの結果が膵切除実施の重要な因子となることが示唆された。現在、自動v-PTC検出システム確立を進めている。
すべて 2021 2020 2019
すべて 雑誌論文 (22件) (うち国際共著 1件、 査読あり 22件、 オープンアクセス 9件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 3件)
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