研究課題/領域番号 |
19K09168
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
渡辺 伸元 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (20746903)
|
研究分担者 |
梛野 正人 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (20237564)
江畑 智希 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (60362258)
横山 幸浩 名古屋大学, 医学系研究科, 特任教授 (80378091)
國料 俊男 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院准教授 (60378023)
山口 淳平 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (00566987)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | invisible膵癌 / エクソソーム / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
画像診断に基づく膵癌治療には限界があり、画像では診断できないinvisible膵癌(目に見えない膵癌)を診断し治療を行うことが必要である。本研究の目的は原発巣が膵癌と診断できる膵癌特異的なエクソソームの同定およびその機能を解明することにより、invisible膵癌の診断治療法を開発することである。膵液より回収した膵癌特異的なエクソソームを用いて網羅的遺伝子解析を行う。同定した膵癌特異的エクソソームに関連するマイクロRNAおよび遺伝子に対する標的治療法を開発し、その有効性の検討を行なう。また臨床病理学的検討を行い、バイオマーカーとしての有効性についても検討する。
|
研究成果の概要 |
ヒト膵癌細胞株KLM1から分離したエクソソームは、増殖能および運動能の亢進に関与していた。KLM1から分離したエクソソームの網羅的タンパク解析にて、血管新生、運動能に関与するタンパクを同定した。しかし、同定したタンパクの発現は、胆汁中エクソソームでは認めなかった。KLM1はヒト膵癌由来細胞株であり、胆汁は胆道癌患者由来なため、細胞株と臨床検体との違いがあるが、癌種の違いによるものと考えられた。より詳細な検討は必要ではあるが、同定された血管新生、運動能に関与するタンパクは、膵癌特異的なエクソソームのマーカーになる可能性があると考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵癌特異的なエクソソームのマーカーになる可能性のある血管新生、運動能に関与するタンパクを同定した。これらのタンパクはinvisible膵癌の診断治療法の開発のための重要な知見であり学術的意義が大きい。本研究により新規治療法開発の可能性が示唆され、実用化されれば、治療成績の向上が期待され社会的意義は大きい。
|