研究課題/領域番号 |
19K09193
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
五井 孝憲 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (60225638)
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研究分担者 |
山口 明夫 福井医療大学, 保健医療学部, 学長 (10174608)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Prokineticin1 / 抗体 / 肝転移 / 大腸癌 / 抗PROK1抗体 / 転移抑制 / 血管新生増殖因子 / PROK1 / PROK1遺伝子 / 血管新生因子 / 抗体療法 / 抗腫瘍効果 / 予後規定因子 |
研究開始時の研究の概要 |
PROK1遺伝子(同遺伝子としてEG-VEGF)は、2001年にFerrara により内分泌系組織の新規血管内皮増殖因子としてクローニングされている。申請者はヒト大腸癌とPROK1遺伝子の関連性を検討し、世界に先駆けて特に基礎系・臨床系の研究において大腸癌細胞の浸潤能の亢進作用や癌周囲の間質組織において血管新生を促進し、血行性転移に重要な役割を示すことを報告している。本研究では抗PROK1抗体をマウスの腹腔内投与し、血管新生増殖抑制とともに、腫瘍増殖率の抑制、さらに細胞浸潤抑制、転移の抑制などが生じるか検討を行い、ひいては大腸癌に対する新規治療法の確立、新薬剤の開発への足掛かりにする。
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研究成果の概要 |
免疫不全マウス(Nude GFP RJ マウス)を用いたヒト大腸癌移植・転移モデルで、抗prokineticin-1 (PROK1)抗体の投与によって、血行性(肝臓)転移の抑制が可能であることが認められた。またDNA arrayにて網羅的に解析を行い、重要なシグナル伝達系が明らかとなり、抗腫瘍効果の新しいメカニズムが判明した。 以上より、今後更なる研究により創薬の開発が考えられ、ひいては新規治療法への発展の基盤を固めることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大腸癌は肝転移、血行性転移をきたしやすく、その克服が生存率の向上の最大の鍵と考えられている。近年では標的分子の一つとして血管新生増殖因子が注目され、実際に血管新生増殖因子:VEGF(venous endothelial growth factor)因子に対する抗体Bevacizumabが化学療法との併用によって、切除不能大腸癌の生存率向上に貢献している。しかし大腸癌の撲滅という点については、さらなる治療法の開発が待ち望まれている。 PROK1遺伝子は、大腸癌細胞株を用いた実験系により、癌組織周囲の間質組織における血管新生の増殖から血行性転移への関わり認められ、新規治療への可能性が考えられる。
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