研究課題/領域番号 |
19K09217
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
楳田 祐三 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (10573735)
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研究分担者 |
藤原 俊義 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (00304303)
八木 孝仁 岡山大学, 大学病院, 教授 (00304353)
永坂 岳司 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (30452569)
吉田 一博 岡山大学, 大学病院, 助教 (60824761)
重安 邦俊 岡山大学, 大学病院, 助教 (70544071)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 肝内胆管癌 / 腫瘍免疫 / liquid biopsy / molecular subtype |
研究開始時の研究の概要 |
肝内胆管癌は、予後不良の難治癌であり治療予後向上には早期発見や外科手術を含めた集学的治療の発展が必須である。我々は、現在までに消化器癌を中心に、genetic/epigenetic変異を含めたGenotype-Phenotype分類を基盤とする治療戦略を提案し、更にcirculating cell-free DNA/micro RNAに着目し, 血液中の動態が腫瘍量や薬剤応答を反映することを証明し報告してきた。本研究では、これら技術を肝内胆管癌に応用し、Liquid BiopsyによるOn-time Screening/Monitoring Precision Medicineの構築を試みる.
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研究成果の概要 |
多施設共同データを用いて免疫栄養疲弊が肝内胆管癌の予後不良因子であることを証明し報告した。また公的ゲノムデータセット(Gene Expression Omnibus/TCIA)を解析し免疫原生としてCD8/FoxP-3/TIM3/HLA-Aを同定した。そこで切除標本の腫瘍関連免疫反応を評価し、腫瘍内浸潤T細胞のFoxp3/CD8比がリンパ節転移や切除予後に相関することを証明し報告した。また継続的に行なってきた末梢血Liquid biopsyと組み合わせることで非侵襲的病勢評価の精度を高めることが可能となった。本研究で検証された腫瘍免疫評価技術は精緻な肝内胆管癌治療を推進する基盤技術となり得る。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝内胆管癌は、膵癌に次いで予後不良な肝胆膵悪性腫瘍であるが、疾患の希少性から、予後不良メカニズムの解明や臨床応用可能な予後予測システムの樹立は容易でない。本研究では、多施設共同臨床データを解析することで、大規模症例からの臨床予後解析を可能とした。結果として得た免疫栄養疲弊が予後不良であるという事実に対して、公的ゲノムデータセットから有望な分子生物学的指標を導出し、それらに着目した切除標本からの検証実験で、予後不良メカニズムの核心に迫れた点で意義深い。これまでに構築していたmiRNAやctDNAによる末梢血からの腫瘍モニタリングと組み合わせることで、より精緻な肝内胆管癌治療の展開が期待される。
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