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バイオマーカーに沿ったスタチン併用大腸癌治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K09221
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関熊本大学

研究代表者

石川 晋之  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 特定研究員 (80419639)

研究分担者 日吉 幸晴  公益財団法人がん研究会, 有明病院 大腸外科, 副医長 (30573612)
清住 雄希  熊本大学, 病院, 非常勤診療医師 (30827324)
宮本 裕士  熊本大学, 病院, 講師 (80551259)
宮田 辰徳  熊本大学, 病院, 非常勤診療医師 (80594887)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード大腸癌 / KRAS遺伝子変異 / BRAF遺伝子変異 / シンバスタチン / Wnt阻害薬 / 薬物療法 / スタチン バイオマーカー / EGFR経路 / Wnt経路 / TGFβ経路 / K-ras / BRAF / simvastatin / Wnt inhibitor / 難治癌 / 膵癌 / スタチン / バイオマーカー
研究開始時の研究の概要

現在、切除不能・再発大腸癌に対する薬物療法が直面している問題は、①高価な分子標的
治療薬、②副作用、③限定的な効果の3点である。
大腸癌の主要な増殖経路であるEGFR経路に関連するバイオマーカーのステータスをTCGAで公開されている2,000例近い臨床検体と細胞株の遺伝子情報を抽出し、大腸癌を4つに群分けした。それぞれのステータスに対応する細胞株に各種薬剤を投与し、大腸癌増殖関連分子の発現の特徴を基に、相乗的な殺細胞効果が得られる組み合わせが解明されつつある。

研究成果の概要

本研究では、大腸癌に対するスタチン投与の有効性を検討し、その治療効果を予測するバイオマーカーの同定を目的とした。KRAS、BRAF、PIK3CA、PTENをバイオマーカーに、頻度の高い遺伝子変異パターンに対応する大腸癌細胞株4種類を選択し、薬剤投与と抗腫瘍効果を判定した。大腸癌細胞株にシンバスタチンとWnt阻害剤 を併用投与すると、KRASのみ、またはBRAFのみ変異型の細胞株では単独投与と比較して、相乗的な細胞増殖抑制効果が認められた (60%, 85%)。シンバスタチンとWnt阻害剤の併用は、KRAS、BRAF変異を有する大腸癌に対する新たな治療法となりえる可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

大腸癌はRAS、BRAF遺伝子変異を持つことが多く、それらの症例は可能な治療が少なく、予後も不良であることが知られている。高脂血症薬であるシンバスタチンは抗腫瘍作用を持つことが知られている。今回我々は、シンバスタチンに細胞内シグナル分子であるWntの阻害薬を併用した所、KRASまたはBRAF遺伝子変異を持つ大腸癌細胞株では、癌細胞増殖を抑制する効果が強く認められた。KRAS、BRAF遺伝子変異を持つ大腸癌に対する新たな治療法として期待できる。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021 2020

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] シンバスタチンと Wnt 阻害剤の併用は、K-ras、 BRAF 変異大腸癌細胞に対して相乗的な抗腫瘍 効果を示す2022

    • 著者名/発表者名
      石川晋之、 緒方陽子、馬場秀夫
    • 学会等名
      第122回日本外科学会定期学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 膵癌におけるStatin投与によるYAP/TAZの発現低下を介したPD-L1の抑制2021

    • 著者名/発表者名
      上村紀雄、林 洋光、松村和季、北村文優、佐藤寛紀、白石祐大、甲斐田剛圭、北野雄希、今井克憲、山下洋市、馬場秀夫
    • 学会等名
      第76回日本消化器外科学会総会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 補助化学療法が有効だった結腸癌high risk stage IIの条件(一般市中病院のデータ)2020

    • 著者名/発表者名
      石川晋之、本田志延、廣田昌彦、蔵野良一、馬場秀夫
    • 学会等名
      第120回日本外科学会定期学術集会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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