研究課題/領域番号 |
19K09256
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
渡邉 琢也 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医長 (20627509)
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研究分担者 |
松本 学 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (30408827)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 心臓移植 / 重症心不全 / 移植心冠動脈病変 / 植込型補助人工心臓 / 機械的循環補助装置 / 心臓移植後 / 移植後冠動脈病変 / 移植免疫 / 微小血管 / 移植心冠動脈硬化症 / 心筋病理 |
研究開始時の研究の概要 |
心臓移植後遠隔期に発症する移植心冠動脈硬化症は心臓移植の遠隔予後に影響する合併症である。移植心冠動脈硬化症の進行の評価のためには、冠動脈血管内超音波検査などの侵襲的な検査が必要であるため、非観血的な移植心冠動脈硬化症の進行の予測法を確立することが重要である。本研究の目的は、移植心冠動脈硬化症の進行を低侵襲に予測する手段としての、(1)心筋生検による微小血管の変化、及び(2)移植心筋組織内の冠動脈血管壁へのレシピエント細胞の迷入の解析、並びに(3)レシピエントの上腕動脈の血流依存性血管拡張反応検査で評価される末梢血管内皮機能検査の有用性検討することである。
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研究成果の概要 |
本研究の研究項目は、心臓移植後の遠隔予後に影響する合併症である移植心冠動脈硬化症の進行を低侵襲的に予測する新しい手法を構築することであり、(1) 心筋生検による微小血管の変化、及び(2)移植心筋組織内の冠動脈血管壁へのレシピエント細胞の迷入の解析、並びに(3)レシピエントの上腕動脈の血流依存性血管拡張反応検査で評価される末梢血管内皮機能検査、について検討を行った。主目的(3)について、心臓移植後患者における上腕動脈における血流依存性血管拡張反応検査による血管内皮機能の評価は、心臓移植後患者の冠動脈病変の進行を予測し得ることを見出し、論文投稿の準備を整えた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題を通して、幅広く心臓移植後患者及び心臓移植を要する重症心不全患者の予後予測やリスク因子に関する臨床研究を行い、種々の研究論文の発表を行った。本研究成果を通じて、心臓移植後患者、心臓移植を要し植込み型補助人工心臓を装着するような重症心不全患者の予後を予測し、個別化医療を実践するための礎となる知見が得られた。心臓移植、重症心不全は本邦においては依然として確立した治療方針が明らかではない領域であり、本研究成果が確立した重症心不全治療の促進につながることが期待される。
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