研究課題/領域番号 |
19K09260
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
皆川 正仁 弘前大学, 医学研究科, 教授 (50374830)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 注視視点解析 / 外科専門医教育 / 手術手技トレーニング / 外科専門医 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、専門医教育の開始に伴い、心臓血管外科医を目指す専攻医や指導医を目指す専門医や修練医の手術手技向上のための新たな教育方法の確立および評価を行うものである。方法として、冠動脈バイパス術や弁膜症手術における血管吻合および運針手技について注視視点解析という手法を取り入れて手技の評価および視点の定量的解析を行う。さらに、測定結果を専攻医および修練医にフィードバックして、吻合手技の上達度を評価する。 本研究の成果が、今後の外科専門医研修プログラムにおける専攻医の手術手技の上達の一助になり得るように研究を発展させたい。
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研究成果の概要 |
本研究は、外科専門医教育における手術手技向上のための新たな教育方法の確立および評価を行うことを目的とし、運針中の注視視点を定量的に可視化することで、指導医と専攻医が行なう血管吻合の違いを解析した。被験者は指導医、中堅医師および若手医師として、アイトラッカーを装着した状態で人工血管同士の吻合を行ない視点解析した。その結果、修練年数が長くなるにつれ針の持ち替えを吻合部の視野範囲内で行う傾向が強く、吻合箇所の注視時間の割合が高かった。針の持ち替え時間や刺入点の修正割合等も修練年数に応じて少なかった。本研究によって、手術手技の教育を行う上での有用な情報と指導方法を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外科手術手技における運針や縫合の技術習得において、従来は主観的評価によって指導してきた過程を、本研究によって定量的かつ客観的に測定する手法を開発することができた点において学術的意義がある。個々の専攻医の手術手技の問題点や習熟度ならびに達成度を可視化できることから、有効的な技術習得が可能となり、外科医不足の現状において教育期間の短縮を期待できる点において社会的意義がある。また、自己研鑽としての技術習得時間の短縮にも貢献できる点において、外科医の働き方の改善に寄与する。
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