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胸腺上皮性腫瘍の免疫逃避機構解明と免疫療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K09288
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55040:呼吸器外科学関連
研究機関広島大学

研究代表者

宮田 義浩  広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 准教授 (50397965)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード胸腺腫 / 免疫療法
研究開始時の研究の概要

胸腺上皮細胞より発生する胸腺上皮性腫瘍(TET)は進行例では難治であり、近年免疫チェックポイント阻害剤(ICI)の臨床応用が期待されている。しかし胸腺上皮細胞は胸腺において自己を攻撃するT細胞を排除する中枢免疫寛容を司るため、胸腺上皮細胞より発生するTETについては、その免疫逃避機構が他の固形癌と全く異なる可能性がある。本研究の目的はTETの独特な免疫逃避機構を解明し、ICIの効果予測、有効な使用法を解明することである。

研究成果の概要

本研究は胸腺上皮細胞(TET)の免疫逃避機構を解明し、免疫チェックポイント阻害剤(ICI)の有効な使用法を開発することである。TETのサブタイプ(A, AB, B1, B2 ,B3, C)と浸潤リンパ球(TIL)の免疫染色による定量解析により、PDL1, CD8, FOXP3の発現強度とその比率はサブタイプごとに異なり、これがTETの悪性度、予後に関連することを見出した。新鮮検体のFACS解析によりTETは正常胸腺に比してeffector T reg を多く含んでいることがわかった。以上の結果よりサブタイプや腫瘍内T reg程度によりICI効果が異なる可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

胸腺上皮細胞より発生する胸腺上皮性腫瘍(TET)は進行例では難治であり、近年免疫チェックポイント阻害剤(ICI)の臨床応用が期待されている。しかし胸腺上皮細胞は胸腺において自己を攻撃するT細胞を排除する中枢免疫寛容を司るため、胸腺上皮細胞より発生するTETについては、その免疫逃避機構が他の固形癌と全く異なる可能性があった。本研究によりTETの腫瘍微小環境の特殊性を踏まえた免疫逃避機構の一部が明らかになり、ICIの効果予測、有効な使用法が示された。TETの既存の抗癌剤への感受性は低く、新たな免疫療法の開発は社会的にも大きな意義がある。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] VATS thymectomy: Current status2021

    • 著者名/発表者名
      Miyata Y
    • 学会等名
      5th International Joint Meeting on Thoracic Surgery
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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