研究課題/領域番号 |
19K09295
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
阿部 二郎 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん幹細胞研究部, 特任研究員 (10573686)
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研究分担者 |
島 礼 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん薬物療法研究部, 部長 (10196462)
望月 麻衣 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん幹細胞研究部, 研究員 (40726303)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 肺がん / 肺癌 / 肺扁平上皮癌 |
研究開始時の研究の概要 |
肺癌は全癌種中死亡者数が一位である悪性度の高い癌である。しかし、そのほとんどは腺癌に関するものであり、全体の三割を示す扁平上皮癌については、有効な治療標的の報告がほとんどない。申請者らは最近、CD271が下咽頭癌の悪性度を規定することを見いだした。さらに、CD271は複数の扁平上皮癌(頭頚部・肺・食道・外陰部・陰茎・子宮頸)に共通して発現することを見出し、肺扁平上皮癌においては予後と相関することを見いだした。以上から、肺扁平上皮癌においてもCD271は有望な治療標的になると考えた。
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研究実績の概要 |
肺癌は全癌種中死亡者数が一位である悪性度の高い癌である。しかし、そのほとんどは腺癌に関するものであり、全体の三割を示す扁平上皮癌については、有効な治療標的の報告がほとんどない。近年、発癌は正常幹細胞の変異によって引き起こされるという知見が蓄積されつつある。申請者らの研究室では、頭頸部(下咽頭)・気管支・食道・外陰部・陰茎・子宮頸部などの組織において、幹細胞が多く含まれる正常粘膜上皮の基底層にCD271(神経成長因子受容体)が強く発現することに着目し、CD271と発癌との関連を研究してきた。現在まで、下咽頭癌においてCD271陽性細胞が高い造腫瘍能を有すること、また、CD271自身が下咽頭癌の増殖を強く制御する因子であることを報告し、CD271が治療標的となり得ることを報告してきた。申請者らはこの研究を基に、正常上皮基底部でCD271を発現する臓器の癌、主として扁平上皮癌の悪性化にCD271が関与すると考えた。これらの癌の中でも特に罹患数の多い肺癌(扁平上皮癌・腺癌)の免疫染色を行ったところ、肺腺癌においてCD271陽性症例は認められなかった(0/25例)。一方、肺扁平上皮癌ではCD271陽性が認められた(52/76例)。さらに、肺扁平上皮癌患者の中でもCD271陽性症例は有意に予後不良であった。以上のことから、申請者らはCD271が肺扁平上皮癌の悪性度に関与するという仮説を立てた。 本年度は引き続き肺扁平上皮癌マウスモデルの作成を行った。また、手術検体を用いたCD271の発現解析を免疫染色・in situ hybridizationを用いて実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実験結果の信頼性を高めるために、追加実験を実施しているため。
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今後の研究の推進方策 |
追加実験を含め実施していく。
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