研究課題/領域番号 |
19K09306
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 島根大学 (2021) 岡山大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
山根 正修 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (20432643)
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研究分担者 |
豊岡 伸一 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (30397880)
松川 昭博 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (90264283)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 急性肺障害 / 肺移植 / 移植免疫 / 急性拒絶 / 虚血再灌流障害 / spred2 / MAPキナーゼ / SPRED2 / 肺障害 / 虚血再灌流 / Spred2 |
研究開始時の研究の概要 |
肺移植後は虚血再灌流障害の制御が喫緊の課題となっている。移植後肺障害にERK経路の関与が指摘され、抗炎症機能を有するSPRED分子群が発見された。我々はマウス肺虚血再灌流モデルを用いて、SPRED2 遺伝子が欠損(ノックアウト)した肺ではERK経路が活性化し肺障害が重症化することを発見した。肺移植モデルでSPRED2 をノックアウトしたマウスに正常ドナーマウス肺を移植しても肺障害が惹起されることを見出した。本研究では、我々が開発した種々のSPRED2 遺伝子改変マウスを用いて、移植肺におけるSPRED2の機能を解明し、肺移植患者の移植肺に対する新しい肺機能温存法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
Spred2ノックアウトマウスとSpred2遺伝子過剰発現マウスを用いて開胸、クランプモデルによる肺障害実験を行った。それぞれRT-PCR、H-E染色による組織像、動脈ガス分析を施行し予備実験として評価したが差は認められなかった。抗マウスSPRED2抗体を用いて発現量をウェスタンブロッティング法にて確認したが予備実験では差が認められなかった。 Spred2トランスジェニックマウス、骨髄由来細胞特異的に欠損させたコンディショナルノックアウトマウスではSpred2の蛋白およびmRNAレベルでの過剰発現を確認することができず、肺門クランプモデルを用いた実験で虚血再灌流障害に有意な差を見いだせなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでSpred2と移植後急性肺障害との関係を明らかにすべく報告してきた。今回はコンディショナルノックアウトマウスを開発し急性肺障害、さらには急性拒絶との関連を試みた。しかしながらトランスジェニックマウス、コンディショナルノックアウトマウスによる実験系では有意な差を見出すことはできず、急性肺障害とMAPキナーゼ系との関与についてさらなる研究が必要である。
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