研究課題/領域番号 |
19K09314
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
木村 亨 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 呼吸器外科特別研究員 (90580796)
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研究分担者 |
舟木 壮一郎 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (50464251)
新谷 康 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (90572983)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 肺線維症 / 間質性肺炎 / 肺癌 / 癌関連線維芽細胞 / 間質性肺炎合併肺癌 / 間質性肺炎・肺線維症 / 線維芽細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
肺癌の増殖・転移に癌関連線維芽細胞の関与が注目されているが、肺線維症・間質性肺炎の病態である肺線維芽細胞の増加や活性化と、これに合併した肺癌への影響は明らかにされていない。本研究の概要は、線維化組織や腫瘍内で病的に活性化した線維芽細胞に発現することが知られている、Fibroblast Activation Protein (FAP) に注目し、肺線維症・間質性肺炎とそれを背景に発生した肺癌におけるFAP発現について、臨床的因子との関連性を解明するとともに、FAPを標的とした抗線維化・抗腫瘍効果を示す新しい治療法について検証し、臨床応用可能性について検討するものである。
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研究成果の概要 |
Fibroblast Activation Protein (FAP) は、活性化した線維芽細胞において細胞膜に発現することが知られており、これまでαSMAと共に線維芽細胞の活性化マーカーとして捉えられてきたが、FAP陽性細胞が細胞外器質の産生・代謝を介して組織の線維化に関わることが報告された。本研究では、間質性肺炎合併肺癌の臨床検体を用いてFAPの発現と臨床経過について調査することで、間質性肺炎の病勢にFAP陽性細胞の存在が関与していることや肺癌におけるFAPの発現を確認し、難治性疾患である間質性肺炎やこれに併発する肺癌に対するFAP陽性細胞を標的とした治療法が有用である可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺線維症・間質性肺炎は予後不良な難治性・進行性の疾患で、有効な治療法がないのが現状である。これらの疾患に高率に合併する肺癌もまた、日本における癌死亡の第1位を占める予後不良な疾患で、新たな治療法の開発が望まれている。 近年血液腫瘍で適応となったChimeric Antigen Receptor (CAR) T細胞療法は、現在、固形癌や難治性の良性疾患への適応拡大に向けて世界中で研究が進められている。本研究により、FAPを標的としたCAR T細胞を、未だ有効な治療法のない間質性肺炎や肺線維症に適応できる可能性が示唆されたものと考えている。
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