研究課題/領域番号 |
19K09317
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
戸田 法子 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (50375052)
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研究分担者 |
佐藤 岳哉 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (10312696)
斎藤 将樹 東北大学, 医学系研究科, 助教 (50400271)
野村 亮介 東北大学, 大学病院, 助教 (90400358)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | サルコペニア / プロポフォール / オートファジー / 全身麻酔薬 / 加齢 / 細胞生存率 |
研究開始時の研究の概要 |
長時間手術・集中治療管理における全身麻酔薬・鎮静薬の使用は、サルコペニア患者に周術期合併症増加や予後悪化をもたらす。サルコペニアの病態には、ミトコンドリア機能不全、活性酸素分子産生増加、オートファジー不全も大きく関与する。一方、全身麻酔薬は酸化ストレスや炎症、免疫、オートファジーに対し強い影響を与える。 本研究は、サルコペニア病態における全身麻酔薬の効果についてオートファジーの分子機構から解明することを目的とする。更にサルコペニア病態と相関するバイオマーカーとなりうる分子を網羅的解析から同定する。本研究は基礎研究だが、この機序の解明によって周術期合併症低下や予後の改善に役立つことが期待される。
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研究成果の概要 |
長時間手術・集中治療管理における全身麻酔薬・鎮静薬の使用は、サルコペニア患者に周術期合併症増加や予後悪化をもたらすが、その機序は不明な点が多く残されている。申請者はサルコペニア病態における全身麻酔薬の影響についてオートファジーの分子機構解析から解明することを目的とし本研究に着手した。 サルコペニアモデル細胞であるマウス横紋筋芽細胞C2C12細胞をLPS処理すると細胞生存率が有意に低下し、このときLC3B発現は抑制されていた。LPS処理時にプロポフォールを同時に投与すると、細胞の生存率の有意な改善を示したことから、プロポフォールはサルコペニアを改善する可能性があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
長時間手術・集中治療管理における全身麻酔薬・鎮静薬の使用は、サルコペニア患者に周術期合併症増加や予後悪化をもたらすが、その機序は不明な点が多く残されている。 本研究で、サルコペニアモデル細胞であるマウス横紋筋芽細胞C2C12細胞をLPS処理すると細胞生存率が有意に低下し、このときLC3B発現は抑制されていた。LPS処理時にプロポフォールを同時に投与すると、細胞の生存率の有意な改善を示した。今後のin vivoモデルでの検証も必要とするが、全身麻酔薬プロポフォール使用は、サルコペニアを改善する可能性があることを示唆し、サルコペニア治療法開発において新たな知見を得ることができた。
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