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肥満による術後急性期疼痛の重症化機序と制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K09321
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関東京大学

研究代表者

穂積 淳  東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (70824192)

研究分担者 阿部 博昭  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (70822815)
住谷 昌彦  東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80420420)
東 賢志  東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (80522292)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード肥満 / メタボリック症候群 / 術後痛 / サイトカイン / レジスチン / メタボリックシンドローム / 全身性炎症 / 周術期管理
研究開始時の研究の概要

肥満は周術期合併症の重要なリスク因子となることが知られているため、メタボリック症候群に関連するサイトカインと手術後痛との関連性を調査する。レジスチンを主にメタボリック症候群に関連するサイトカインの血中濃度や炎症マーカー、また血管収縮および疼痛制御にも関わっているエンドセリンの手術後の時間的推移と術後痛との関連性を調査する。今回の研究は、肥満による術後創部痛の重症化ネットワークを解明することを目的とし、この研究を発展させることによって、新規鎮痛薬の創薬標的を探索する礎とする。

研究成果の概要

本研究は、肥満が術後痛重症度因子であることに着目し、我々がこれまでに報告してきたメタボリック症候群関連サイトカインであるレジスチンを基軸として、メタボリック症候群関連サイトカイン血中濃度とともに炎症マーカーの手術後時間的推移と術後痛との関連性を調査し、肥満による術後創部痛の重症化ネットワークを解明することを目的とした。開腹手術後患者を対象に、レジスチン、TNF-α、IL-6、レプチン、アディポネクチンの血中濃度を計測し、手術を契機としてIL-6とTNF-αの増加のうちIL-6がレジスチンの血中濃度を増加させ、レジスチン血中濃度上昇が術後痛の重症度に影響するモデルが得られた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

術後疼痛はオピオイド鎮痛薬や神経ブロック治療により十分に管理される一方で、肥満・メタボリック症候群では術後痛が重症化することが知られている。我々は肥満・メタボリック症候群による術後痛の重症化機序を解明することにより、新規鎮痛薬の開発標的となる分子としてレジスチンおよびIL-6が候補に挙げることが出来た。加えて、予後の悪化、入院期間の延長、医療費増などの悪影響が知られている周術期合併症であるせん妄の発症予測因子を明らかにした。術前サイトカイン計測により術後痛の重症化およびせん妄発症の予測からその適正管理に繋がる可能性があり、適正な周術期管理が提供されることで医療費の削減も期待される。

報告書

(2件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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