研究課題/領域番号 |
19K09326
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
|
研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
福井 聖 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (80303783)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 扁桃体 / 脳機能画像 / 慢性疼痛 / VBM / MRスぺクトロスコピー / 集学的治療 / MR Spectroscopy / 安静時fMRI / MR / Spectroscopy / MR Spectroecopy |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、扁桃体の1H-MRS、全脳でのVBMを健常者に同時に施行し、日本人健常者でのライブラリを構築する。2年目には慢性疼痛患者に対して1H-MRS、全脳でのVBMを施行し、健常者で得られた正常値と比較検討する。局所脳形態変化の部位、扁桃体の脳神経機能マーカーの変化を統計学的に明らかにする。3年目は、慢性疼痛に伴う心理尺度、活動障害度と、脳内の形態変化の部位、扁桃体の脳神経機能マーカーの変化がどのような関係があるか明らかにする。また慢性疼痛患者に対する運動療法、認知行動療法、集学的治療と局所脳形態変化、扁桃体の脳神経機能マーカーの関連を明らかにする。
|
研究成果の概要 |
痛みの無い20代・30代の健常者・各4名(男女比=2:2)の計8名(全例が右利き)において、安静時fMRI解析を終了した。その結果、扁桃体において右側で有意なFunctional Connectivityは認めなかったが、左側では右の前頭回(superior/middle/inferior)とのFunctional Connectivityが強いことが判明した(p-FDR corrected <0.05)。また、前部帯状回においては、ROI内及び周囲(ACC/bilateral-paracingulate gyrus)との強いFunctional Connectivityを示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
VBM、1H-MRSを慢性疼痛に対する集学的治療の治療前後で施行することにより、集学的治療の脳の可塑性に対するエビデンスを構築することができる意義は大きい。3年間の新型コロナ対策で、滋賀医大附属病院では、患者、職員以外の健常人の研究協力者などが来院することが禁止され、臨床研究として放射線科のMRIを使用することが禁止になったままで、健常者ライブラリの構築、慢性疼痛患者の撮影ができないままで、上記の先行研究だけで研究期間が終了となった。 今後は脳波計などさらに低侵襲で外来ですぐにできるような検査方法を使って、痛みの見える化の研究をすすめていくしかないと考えている。
|