研究成果の概要 |
皮膚を温めると静脈径が拡張することが知られているが, 詳細な研究は行われていない. 血管可視化装置(MillSuss)は, 作動原理として血管の可視化に近赤外光を用いるため人体に無害であり血管を可視化できることから, 外部温度を変化させて手背静脈の血管径の変化を観察した. 室温24℃時の血管径を基準とし, 17℃, 22℃の冷水では静脈が収縮し,38℃の温水では静脈が拡張した. 鉱泉浴ではさらに拡張した. しかしながら、駆血後には, 鉱泉使用時と同程度にまで拡張し, 有意差はみられなかった. 駆血することで鉱泉温浴による静脈拡張の増強効果は消失したと判断した.
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