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妊娠が神経障害性疼痛を抑制する新しい機序の解明;GABAの動態に注目して

研究課題

研究課題/領域番号 19K09365
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関旭川医科大学

研究代表者

小野寺 美子  旭川医科大学, 医学部, 講師 (50516953)

研究分担者 神田 浩嗣  旭川医科大学, 医学部, 准教授 (00550641)
神田 恵  旭川医科大学, 医学部, 講師 (50516820)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワード神経障害性疼痛 / GABA / 妊娠
研究開始時の研究の概要

日本では20%の国民が慢性疼痛を有し、健康寿命を延ばすために難治性の神経障害性疼痛への対応が社会的に求められている。我々は、妊娠が痛み閾値を上昇させることに着目し、様々な痛みと同様に神経障害性疼痛も分娩直前に抑制されることを明らかにした。またその機序に脊髄後角が大きく関わり、活性化したグリア細胞を抑制することが重要であることも示している。これらの成果を発展させ、神経障害性疼痛時に脊髄で減弱されることが明らかであるγ-アミノ酪酸(GABA)抑制系に着目し、妊娠が神経障害性疼痛を抑制するメカニズムの解明を目的とし、これまでの成果とともに新たな神経障害性疼痛の治療薬の開発に繋げようとするものである。

研究成果の概要

妊娠による疼痛閾値上昇のメカニズムを解明するために脊髄でのGABA(Gamma-Amino Butyric Acid)に焦点を当て研究を進めた。妊娠の成立を安定させ、引き続きBennettの神経障害性疼痛(CCI)モデル作成を確立、von frey testにて妊娠ラットで分娩直前に疼痛閾値が上昇することを明確にした。
脊髄後角でのGABAの動態を明らかにするため、妊娠-CCI、妊娠sham、非妊娠CCI、非妊娠shamの4群で免疫染色を試みて段階的に条件決定をしている。さらにGABAを産生するために必須であるGAD67やGAD65の定量をウエスタンブロットで行えるよう条件を模索している。

研究成果の学術的意義や社会的意義

“痛み”は人体に危険を知らせるシグナルとして重要であるが、神経障害性疼痛はそのシグナルの異常発生により病的な痛みを発し続けるという強い苦痛を伴う疾患である。これまでに使用されている鎮痛薬の神経障害性疼痛に対する効果は限られており、新しい鎮痛方法か求められている。分娩に伴い疼痛閾値が上昇するが、その機序に疼痛抑制系の代表であるGABAがどのようにかかわっているかを明らかにし臨床的な応用に近づけることを目標とした研究である。生体内での生理的な機序を解明し薬剤への応用に期待したい。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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