研究課題/領域番号 |
19K09375
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
|
研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
東島 潮 長崎大学, 病院(医学系), 講師 (20380909)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 心筋虚血再灌流障害 / デクスメデトミジン / 心筋保護効果 / オートファジー / 薬理学的プレコンディショニング / プレセデックス / 心筋保護 |
研究開始時の研究の概要 |
心臓手術は心臓を一時的に停止させ人工心肺を使用しながら手術を行うために、心臓にストレスをかけることになり心機能低下の原因となる。心臓を保護するために心筋保護液が使用されているが、様々な麻酔薬にも心筋保護効果が指摘されている。デクスメデトミジンは臨床使用されている鎮静剤であるが、心臓手術患者の死亡率改善効果が示唆されている薬剤である。今回、この改善効果のメカニズムを解明するために、ラットの心筋虚血モデルを用いて実験を行う。細胞修復機構として注目されているオートファジー活性に着目し、デクスメデトミジンの心筋保護メカニズムにおけるオートファジー活性の役割について明らかにする。
|
研究成果の概要 |
ラット心筋虚血モデルを用いて、デクスメデトミジン(DEX)を虚血前投与もしくは虚血後に投与し、心筋保護効果{虚血危険領域(AAR: area at risk)に占める心筋梗塞サイズ(IS:infarct size)の割合IS/AAR)}を評価した。各群のIS/AARは中央値で虚血群(n=8, 30.3%)、虚血前DEX投与群(n=15, 20.2%)、虚血後DEX投与群(n=5, 18.1%)となった。虚血群と虚血前DEX投与群、虚血群と虚血後DEX投与群間に統計学的有意差は認めず、本研究においてDEXは心筋保護効果を示さなかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心臓手術を受けた患者においてデクスメデトミジン(DEX)は術後の成績を改善させることが報告されている。今回、DEXの心筋保護メカニズムを解明しより良いDEXの投与法を確立させるために実験を行った。しかしながら本研究においてDEXの心筋保護効果は、心筋虚血前投与群、心筋虚血後投与群、いずれの群においても認められず、メカニズムの解明には至らなかった。
|