研究課題/領域番号 |
19K09391
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
八木原 正浩 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (60581840)
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研究分担者 |
御室 総一郎 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (90464114)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | グリコカリックス / 血管内皮 / グリコかリックス / ヒアルロン酸 / 敗血症性ショック / 敗血症 |
研究開始時の研究の概要 |
血管内皮グリコカリックスについては、損傷により血管透過性が亢進することが示されている。また損傷することでin-vitroモデルでLPSを投与した際の炎症増悪が報告されている(ISRN Nephrol. 2014)。しかし敗血症性ショックモデルでヒアルロン酸投与と生存率の関係を検討した報告は現在までになされていない。このため、本研究は敗血症性ショックと血管内皮グリコカリックス保護・ヒアルロン酸投与の関連について初めて明らかにする有用な検証となる。
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研究成果の概要 |
敗血症により血管内皮グリコカリックスが損傷を受けることが注目されている。グリコカリックスは血管内皮に存在する多糖類で、血管透過性を制御する役割を担う。我々は敗血症の原因がグリコカリックス損傷にあるわけではないが、グリコカリックス損傷の程度は敗血症の重症化に関与しているのではないかという仮説を立てた。しかし、ヒアルロン酸投与が生存率改善には有効性がひくいことがわかり、ヒアルロン酸の投与をLPSによる敗血症モデル、類似の熱中症モデル、出血性ショックモデルに投与した。最終的に我々の検証した投与量の範囲においては生存率はどちらのモデルでも改善していないことが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
グリコカリックスは血管内皮に存在する多糖類で、血管透過性を制御する役割を担う。このため、これまでは輸液反応性や血管内の抗凝固といった観点で研究を行ってきた。グリコカリックスが血管透過性を亢進し重症化に関与していることは分かったが、ヒアルロン酸投与が生存率改善には有効性が低いとがわかり、グリコカリックス層の構成成分であるヒアルロン酸の投与をLPSによる敗血症モデル、類似の熱中症モデル、出血性ショックモデルに投与した。投与の有用性は認めなかったが、グリコカリックスの構成成分であるタンパク質であるシンデカンの有用性を認める基礎的な知見を見つけることができた。
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