研究課題
基盤研究(C)
近年の血管内治療や集中治療の発達で、腹部外傷外科における手術症例は減少傾向である。そのため、米国外科学会や世界外科学会では動物や屍体を使用したシミュレーションコースを世界的に展開してきた。しかし、それらのコースは高額でリソースに限りもあり汎用性があるとは言えなかった。本研究課題では外傷患者固有の術前Computed Tomographyや自由視点映像技術で手術映像を三次元化・立体視化し、バーチャルリアリティ(VR)に重畳表示する、従来にはない拡張現実と複合現実を利用した腹部外傷外科手術VRシミュレーターと電子教科書を開発し、これを用いて臨床手技に基づく実践的な教育法の確立を目的とする。
当研究に関連する、当院ハイブリッドERシステムにおけるCT画像診断を用いた外傷診療に関する演題(The Effect of a Treatment Protocol for Blunt Traumatic Hemorrhagic Shock in a Hybrid Emergency Room System )を2023年1月22日に米国集中治療医学会で発表した。論文作成中である。共同研究者である筑波大学・矢野先生のグループによる力覚を用いたVR外傷手術シミュレーターの作成を行い、学会発表、論文作成を行った。
4: 遅れている
研究開始後のCOVID-19パンデミックの影響で、VR外傷シミュレーターを対象者に試してもらう実験が大幅に滞った。
今後、試作したシミュレーターを実際に外傷外科医や研修医により評価する実験を行っていく予定である。結果は学会で発表し、英文論文化する。
すべて 2022 2021 2020 2019
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 5件、 招待講演 2件)
救急医学
巻: 46 ページ: 349-354
Journal of Trauma and Acute Care Surgery
巻: 5 号: 5 ページ: 108-112
10.1097/ta.0000000000003086
日本コンピュータ外科学会誌
巻: 21 ページ: 269-270
巻: 43 ページ: 1847-1851
日本臨床救急医学会雑誌
巻: 22 ページ: 239-239