研究課題/領域番号 |
19K09445
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
芝本 利重 金沢医科大学, 医学部, 非常勤講師 (90178921)
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研究分担者 |
谷田 守 金沢医科大学, 医学部, 准教授 (70512309)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | アナフィラキシー二相性反応 / 卵白アルブミン抗原 / ラット / サーモグラフィ / 体温低下 / 血圧低下 / アナフィラキシー / 覚醒ラット / 卵白アルミン抗原 / サーモグラフィー / 二相性反応 / 無麻酔ラット / アナフィラキシーショック / 低体温 / 二相性 / 深部温度 / 体表温度 / アナフィラキシー低血圧 / 赤外線サーモグラフィー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的はラットで非侵襲的に長時間にわたって血圧状態を反映する体表温度をサーモグラフィにより測定してアナフィラキシーショックの二相性反応を検出するシステムを確立する。そして、その時系列データに基づいて、後期反応に関与するサイトカインを網羅的に検討する。さらに、臨床上喫緊の課題であるステロイドの効果と増加した炎症性サイトカインの最終作用物質としてのNF-kBの阻害剤の効果の検証を行う
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研究成果の概要 |
アナフィラキシーには二相性反応があり、初期症状回復後の待機時間の長さやステロイドの予防効果の有無が臨床的課題である。その解決には動物実験モデルの確立が求められている。今回、二相性反応の検出に体表温度低下を非侵襲的にとらえるサーモグラフィの応用を試みた。その結果、卵白アルブミン抗原投与による初期反応では、体表温度は血圧と深部温度の低下とともにも低下し、アナフィラキシーの指標となることが示された。しかし、二相性の後期の体温低下は抗原感作方法あるいは抗原投与時を昼夜で変えても出現しなかった。以上より、卵白アルブミンを抗原とするラットアナフィラキシーでは二相性反応が生じないことが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回、感作に抗原性を高めるアジュバントの有無に関わらず、抗原として卵白アルミンを用いたアナフィラキシーで二相性反応が惹起できなかった。このことは今後のラットのアナフィラキシー二相性モデル確立には卵白アルミン以外の抗原で感作すべきことが明らかになった点では学術的価値がある。 また、ラットアナフィラキシーにおいてサーモグラフィによる体表温度低下がアナフィラキシーの指標になることが示された。このことは、アナフィラキシーの評価が血圧や直腸温の侵襲的測定をせずに、サーモグラフィ法により非侵襲的にできることから、本法は今後のラットを用いたアナフィラキシーの幅広い研究への応用が期待でき、学術的に価値がある。
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