研究課題/領域番号 |
19K09481
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
伊藤 眞一 島根大学, 医学部, 特別協力研究員 (10145295)
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研究分担者 |
横田 茂文 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 准教授 (50294369)
濱 徳行 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (60422010)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 内臓感覚 / 体性感覚 / 痛覚 / 電場電位 / 脳幹 / 中継核 / 内臓感覚野 / 内臓感覚上行路 / 高閾値体性感覚 / 三叉神経核 / 電位感受性色素 / 光学的記録法 / 迷走神経 / 上行路 / 光学的記録 |
研究開始時の研究の概要 |
身体内部の状態を常時監視して脳に伝える神経系があり、その中心的な役割を果たしているのが迷走神経である。この迷走神経を電気刺激すると様々な神経疾患に効果のあることが近年見いだされ、有力な治療法と注目されている。しかし、この方法がなぜ有効なのかはわかっていない。その作用機序を理解するためには、迷走神経刺激の信号が脳の中をどのように進むのかを明らかにする必要がある。本研究では、解剖学的神経連絡標識法と電気生理学的刺激・記録法ならびに光学的記録法を用いて、大脳皮質へ向かう経路の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
ラットの大脳皮質にはいわゆる体性感覚野とは独立に、おもに痛覚・温度感覚に関わると考えられる領野が2つ存在する。感覚情報がどのような経路でこの皮質野に運ばれるのかを本研究では調べ、脳幹の、顎顔面領域専用と考えられてきた場所の中にその中継核があることを見いだした。この核には高閾値感覚線維由来の入力がほぼ全身の体表から収斂し、この核を破壊すると、身体刺激に対する皮質の応答が2領野とも消失する。このただ一つの中継核の出力が分岐して最終的に2つの皮質領野へ投射すると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
機能画像法によりヒトの大脳皮質に痛覚関連領野がいくつか見いだされたが、その拠って立つ神経回路が不明なためその本態の理解は進んでいない。ほぼ同時期にサルにおいて島皮質と体性感覚皮質に痛覚・温度感覚専門の領野が見いだされ、それぞれの求心路も明らかにされたが、なお格段の伸展は見なかった。近年の神経科学の趨勢に鑑みて齧歯類での研究が必要と思われる。本研究はラットを用いて皮質2領野を頂点とする新たな身体感覚系の求心路をほぼ明らかにした。この感覚系の機能を解明し、ひいては臨床における痛覚制御への応用を図る上で本研究の成果は基礎を与えるものである。
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