研究課題/領域番号 |
19K09493
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
坂田 清彦 久留米大学, 医学部, 准教授 (90368936)
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研究分担者 |
森岡 基浩 久留米大学, 医学部, 教授 (20295140)
小牧 哲 久留米大学, 医学部, 助教 (20597413)
折戸 公彦 久留米大学, 医学部, 講師 (50597408)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 嗅粘膜刺激 / 鼻腔内刺激電極 / 嗅神経刺激電位 / 高次脳機能障害 / 嗅粘膜刺激電極 / 嗅神経刺激誘発電位 / 術中モニタリング / マグネット式留置型 / 匂い刺激電極 / 嗅神経誘発電位 / 嗅神経刺激電極 / 持続留置型 / 嗅神経モニタリング / 嗅粘膜持続刺激 / 認知機能障害 / 遷延性意識障害 / OEPs |
研究開始時の研究の概要 |
神経再生医療材料としての嗅上皮神経幹細胞の期待、嗅粘膜を介した脳腫瘍への遺伝子治療導入の報告、アルツハイマー病における匂い刺激による自叙伝的記憶回復の報告など、近年嗅神経に関連した医療は多彩な可能性を秘めている。 脳神経外科手術で嗅神経を守るための術中モニタリング確立のために、容易に設置が可能な嗅神経刺激電極を作成することは、将来的に遷延性意識障害患者や認知機能障害患者の治療デバイスとしてのポテンシャルを有しており、それを見据えた機器開発を行うことで、ひいては画期的な治療方法にならないかどうかを検証していく。
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研究成果の概要 |
嗅覚温存を企図する手術のための術中モニタリングシステムを確立する目的で、鼻腔内から電極による電気刺激を行いOlfactory evoked potentials (OEP)を測定するため、鼻腔内に留置可能な刺激プローベの開発を行った。 鼻腔内で留置し、かつ刺激を適切に嗅粘膜に与えることができるプローベの形態として、バネ型、マグネットタイプ、バルーンタイプと徐々に改良し、最終型は比較的容易で確実に嗅粘膜領域に設置することが可能なものとなった。しかしながら、嗅粘膜を適切に電気刺激しても再現性のあるOEP波形が検出されないことが問題で、研究期間中に術中モニタリングとして確立するまでには至らなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究の成果として、術中モニタリングとして嗅粘膜を刺激する新たなデバイスを用いたOEPを測定するシステムが構築された。 しかし実際の手術において、嗅覚の問題ない症例においても、同様の電極設置、刺激条件で刺激を与え、同じ部位に設置した記録電極から安定したOEPが確実には検出可能ではないことが明らかとなっている。このことは、この研究の基盤となっているヒトにおけるOEPの実用性や意義を見直す必要があることを意味している。
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