研究課題/領域番号 |
19K09507
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
魚住 洋一 神戸大学, 医学研究科, 助教 (50815446)
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研究分担者 |
甲村 英二 神戸大学, 医学研究科, 名誉教授 (30225388)
谷口 理章 神戸大学, 医学研究科, 准教授 (60346195)
中井 友昭 神戸大学, 医学研究科, 助教 (60596089)
木村 英仁 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (90514753)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | くも膜下出血 / 脳血管攣縮 / ストレス関連ホルモン / 予後予測 / オミクス解析 / 視床下部-下垂体-副腎系 / メタボローム解析 / トランスクリプトーム解析 |
研究開始時の研究の概要 |
くも膜下出血は働き盛りの世代に多く発症しその命を奪うため、患者やその家族、国にとっても損失の大きい疾患である。くも膜下出血の予後は発症後2週間内に起こる脳血管攣縮に大きく影響を受ける。脳血管攣縮は原因が分かっておらず確実な予防と治療がない。そこでメタボローム解析,トランスクリプトーム解析と言ったオミクス手法を用いて髄液中の低分子代謝物の変化や組織中の遺伝子発現の変化を網羅的に調べて脳血管攣縮の原因に迫りたいと考えている。
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研究成果の概要 |
くも膜下出血患者のうち、2割程度の患者が脳血管攣縮という麻痺や意識障害など後遺症の原因となる現象を生じるがその発症が予測できない。この脳血管攣縮を予測することが本研究の目的である。集積した患者さんの採血データの中で、くも膜下出血を生じた日のアルギニンバゾプレッシン(AVP)、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、血清コルチゾールが脳血管攣縮を生じた患者では高いことが新たに分かった。このデータを用いれば脳血管攣縮を予測して、将来のくも膜下出血患者さんをよりよい状態に回復させられる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果を将来のくも膜下出血患者の治療に生かすことができれば、どのくも膜下出血患者がより脳血管攣縮を生じやすいかが予測できるようになる。さらにくも膜下出血患者治療中に生じる脳血管攣縮の予防が可能となる可能性が示された。
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