研究課題/領域番号 |
19K09532
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
神里 興太 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10554454)
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研究分担者 |
垣花 学 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20274897)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 軟膜下投与 / 筋萎縮性側索硬化症 / アデノ随伴ウイルス / 筋萎縮性側索硬化症ラットモデル / 筋萎縮性側索硬化症モデル / アデノ随伴ウイルス投与 |
研究開始時の研究の概要 |
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は国内に9950名(平成26年度) の患者がおり,予後不良の神経変性疾患である.近年,tranactive response DNA binding protein of 43kDa(TDP-43)が見出され検討が進められているがTDP-43はRNAのスプライシングに関連している.そのため培養細胞での検討は行われているがG93A変異に対するALS研究と異なり動物モデルでの脊髄神経細胞に対する検討は進んでいない. 本申請研究の目的は「脊髄局所における断片化TDP-43 C末端によるラットALS発症モ デルを作成し、その治療法を探索する」ことである.
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研究成果の概要 |
1)ヒト神経芽細胞腫培養細胞、マウス初代神経培養細胞を用いた遺伝子発現実験およびタンパク発現実験のためにユビキチンをプロモーターとしたアデノ関連ウイルスセロタイプウイルスを作成し、TDP-43発現を確認した。 2)予備実験としてラット軟膜下投与による緑色蛍光タンパク (GFP)を誘導する実験を実施し野生型SD系ラット脊髄に軟膜下投与した。免疫組織学的検討でGFPの強力な発現を確認できた。 作成したAAV9-Syn-pTDP43を軟膜下に投与し、タンパク発現と神経細胞死の組織学的評価を実施した。免疫組織学的検討において、神経細胞死を確認することができなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脊髄における新たな遺伝子導入技術である軟膜下投与法による遺伝子導入を試みた。我々のこれまでの研究と同様に確実な遺伝子導入を行うことが可能であった。さらに手術手技による神経障害を生じなかったことから、手技の安全性に関して確認することができた。確実な遺伝子治療のためにもターゲットとなる遺伝子の選定が重要であることが確認された。
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