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IDH変異型星細胞腫における悪性転化の分子背景の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K09535
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56010:脳神経外科学関連
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

白畑 充章  埼玉医科大学, 医学部, 講師 (20534944)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード星細胞腫 / IDH遺伝子変異 / 悪性転化 / CDKN2A/B欠失 / CDKN2A/B共欠失 / 細胞周期 / IDH変異型星細胞腫 / 予後因子 / 腫瘍内不均一性 / ゲノムコピー数異常 / 悪性脳腫瘍 / 分子異常
研究開始時の研究の概要

星細胞腫は代表的な原発性脳腫瘍の組織型である。星細胞腫の多くはその治療過程において悪性転化を生じ、高悪性度の性質に腫瘍が進展する。悪性転化は星細胞腫の治療が困難となる最大の要因となっているが、その分子的なメカニズムは解明されていない。本研究では、先行して実施したマイクロアレイ研究で得られた星細胞腫の予後に関連する遺伝子異常についての知見を発展し、星細胞腫の悪性度に関連する分子異常を明らかにし、悪性転化の分子背景を解明し、治療開発へ貢献することを目指している。

研究成果の概要

IDH変異型星細胞腫を対象にMLPA(Multiplex ligation-dependent probe amplification)法を用いて遺伝子コピー数異常を解析し予後との関連を調べた結果、CDKN2A/B遺伝子座共欠失を認めた群の生存期間中央値は1年未満で、共欠失のない群の生存期間中央値は12年を越え、両者に際立った違いを認めた。再発時にCDKN2A/B遺伝子座の共欠失を認めた症例は共欠失を認めなかった症例と比較して全例で急速な病勢の進行を認め、MLPA法に基づくCDKN2A/B遺伝子座の共欠失はIDH変異型星細胞腫の悪性転化の分子的指標となりうる可能性が示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

星細胞腫は就労世代に好発する代表的な脳腫瘍の一型だが、その治療を困難にする要因として悪性転化が知られている。治療開始時に低悪性度であった腫瘍が再発時に高悪性度に変化する現象であり、星細胞腫が致死的な悪性脳腫瘍と認識される所以となっている。近年遺伝子異常の解明が進んでいるところだが、星細胞腫の悪性転化の分子背景は十分に定義されておらず、この現象を分子的に解明することは星細胞腫の新規治療開発につながる重要な課題となっている。本研究ではMLPA法に基づきCDKN2A/B遺伝子座の共欠失がIDH遺伝子変異型星細胞腫の悪性転化の中心的役割を果たしていることを明らかにした。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2025-01-30  

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