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難治性・浸潤性下垂体腺腫に関与する転写因子PITX2の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K09536
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56010:脳神経外科学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

三輪 点  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (20365282)

研究分担者 戸田 正博  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (20217508)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード下垂体腺腫 / 浸潤 / 海綿静脈洞 / PITX2 / 上皮間葉系転換 / 転写因子
研究開始時の研究の概要

申請者らは、海綿静脈洞への浸潤性下垂体腺腫と密接に関わる転写因子PITX2を同定した。下垂体腺腫の浸潤性に関与する分子は明らかでないため、下垂体の初期発生に必須な転写因子であるPITX2と下垂体腫瘍の浸潤性との関与に注目している。本研究では、PITX2の下垂体腺腫に及ぼす生物学的影響を関連因子の挙動を含め解析し、治療困難な下垂体腺腫に対する新たな治療戦略を提示することを目標としている。

研究成果の概要

下垂体腺腫の浸潤性を腫瘍の単純な増殖性とは異なる性質と考え、新たな因子を探索し、転写因子PITX2が浸潤性の下垂体腺腫で発現し、海面静脈洞への浸潤性と強く関与している可能性を得た。さらに、ホルモン非産生性のみならず、産生性(特に成長ホルモン、プロラクチン)下垂体腺腫においても、PITX2がその浸潤性と関係している可能性が示唆された。また上皮間葉系マーカーであるSNAIL1が腫瘍のサイズと相関を示す可能性も示唆された。一方で、下垂体腺腫細胞を低接着フラスコ上で長期培養する事は非常に難があった。一時的にSphere形成するが、passage後のgrowthが悪く長期的な培養は困難であった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

申請者らは、海綿静脈洞への浸潤性下垂体腺腫と密接に関わる転写因子PITX2を同定した。下垂体腺腫の浸潤性に関与する分子は現在なお明らかでないため、下垂体の初期発生に必須な転写因子であるPITX2と下垂体腫瘍の浸潤性との関与に注目している。PITX2は前立腺癌や乳癌等で予後因子となる事が報告されているが、下垂体腺腫において類似した報告は未だ認めず独自性が高い。本研究の目的は、PITX2の下垂体腺腫に及ぼす生物学的影響を関連因子の挙動を含め詳細に解析することで、根治困難な下垂体腺腫に対する新たな治療ストラテジーを提示できる可能性がある。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] PITX2 Expression in Non-functional Pituitary Neuroendocrine Tumor with Cavernous Sinus Invasion.2019

    • 著者名/発表者名
      Tamura R, Ohara K, Morimoto Y, Kosugi K, Oishi Y, Sato M, Yoshida K, Toda M
    • 雑誌名

      Endocrine pathology

      巻: - 号: 2 ページ: 81-89

    • DOI

      10.1007/s12022-019-9573-8

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 浸潤性下垂体腺腫におけるPITX2及びSNAIL1の発現解析2020

    • 著者名/発表者名
      佐藤瑞仁 田村亮太 森本佑紀奈 小杉健三 大石裕美子 吉田一成 戸田正博
    • 学会等名
      第30回日本間脳下垂体腫瘍学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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